第2章 反逆の少女たち
第29話 戦いの終焉と指輪の解放
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な単語の1つであり、赦せない存在だった。
「神には祈らねぇ!!」
「ッ!!!」
ユーリが吼えたと同時に姿を消した。いつの間にか密着するほどまでに接近を許していたようだ。
「がああああっ!!!」
その瞬間、ラギシスの身体が弾き飛んだ。
渾身の一撃を込めた爆砕をラギシスに叩き込んだ。だが、その代償に……
「ちっ………」
ユーリは膝をついてしまっていた。腕は……暫く使い物にならないだろう。
「クソがッ オレの後ろには……! あいつがいる、あいつ等がいるんだ」
負けるわけにはいかない。倒れる訳にはいかない。
今倒れたら……、命運が尽きるのは彼女達も同じなのだから。
「く、ははははははははは!! 遂に貴様も終わりだな!? 私はまだまだいけるぞ?」
そして、数十秒後、ダメージから回復してきたあの化物が爆炎の中から再び現れた。
高笑いをしているのだが、明らかにラギシスも消耗はしているのは間違いないのだ。だが、まだ一手足りない。
「く……!! あれは!」
ユーリは、忌々しそうにラギシスを睨みつけたその時だ。
ラギシスの背後にある洞窟の入口の上。岩の上に男が立っているのに気がついた。
そう、そいつはいつも良い所を取っていこうとする男で目立ちたがり。
そして、今回の殆ど、自分以外が女であるこの状況。
考えれば判る。……アイツが、あの男が 来ないわけがないのだ。
「………ふ、ふふふ」
「何を笑ってやがる! 気でもふれたのか?」
「お前の負けだ。ラギシス」
「何!?」
ラギシスがユーリのその言葉に返したその時だ。
「がははは!! 隙だらけだ馬鹿者が! ランスアタァァァァックッ!!!」
「ぐあああああああああ!!!」
突如天より降りてきたのはランスだった。
ラギシスの背後より、撃ち放つ渾身のランスアタックはその身体を縦に真っ二つ切り裂き、更にその後の衝撃波で粉々に吹き飛ばす。斬られたラギシスの身体からは人間のものではない体液が気味の悪い音を立てながら流れ出していた。
「ぐが……、ら、ランスか!! 貴様ぁぁぁ!!」
「げげ、気持ち悪っ!! エンガチョー! オレ様の剣が汚れてしまったじゃないか。この化物が!」
完全に隙を突いた自分の攻撃を食らってもまだ再生をしているラギシスを見てさすがのランスも驚きを隠せていないようだった。だが、それでも自分を出しているのはさすがだろう。距離を取りつつ、ユーリの横へとランスがよってくる。
「何だらしない格好しているのだユーリ! 情けないな、それでもオレ様の下僕か!」
「はっ……、下僕になった覚えはないがな。一先ず礼を言おう。それに……お前なら来てくれる
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