第2章 反逆の少女たち
第29話 戦いの終焉と指輪の解放
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違いなくユーリも候補の1人だから。
それを訊いたユーリは軽く笑う。
「……構わないさ。自力で探すんだ。確かに惜しいと思っているのは事実だが……」
一呼吸置いて続けた。
「それに、1つしか、叶わないんじゃ 2人は無理かもしれないだろう? どっちか片方なんて、オレには選べない」
そう答えていた。複数頼めるか?と聞けば出来るかもしれないが、もう後の祭りだ。それに……。
「(所詮は人間の魔力。出来るとは思えないから……な)」
ユーリはそうも思っていたのだ。
願いが叶うと彼女達は言っているが、それは人間の魔力。人間以上の力は決して出来るとは思えないからだ。ミリはその答えを聞くと、愚問だったと笑う。
「自力で、か。お前らしい答えだよ。さて、オレも折角だし、ランスに混ざってくる。一緒にいかないか? 42Pなんて、そんなあるもんじゃないぜ?」
「……遠慮しとくよ。結構……いや、メチャ疲れてるし」
ユーリは頭を掻きながらそう言っていた。
ユーリの答えはこれは正解のである。
なぜなら、足に魔力を溜めた≪魔力キック≫を準備している少女が直ぐ後ろで待機していたのだから。妙な事を言おうものなら、即座にその蹴りがユーリの金的にヒットしていただろうから。
ユーリがそう言うと同時に魔力を解いていた。
「あう〜……ランス様ぁぁ……」
シィルは悲しそうに涙を流して見ていた。
涙を流すと言っても なんだかギャグっぽい涙だった。皆が無事だった安堵感もあって、この状況だから上手く表現できなかったようだ。
「ははは……、ん? ロゼは行かないのか?」
「私はパス。レズには興味ないし〜。ランスもいまいちテク無いしね? やっぱ相手は悪魔に限るわ」
「……も、お前シスター辞めたらどうだ?」
「じょーだん。こんな楽して儲けられる職業、他に無いんだから」
ロゼはケロっとそう答えると、とりあえず 『視姦♪ 視姦♪』と言いながら行為を見て楽しんでいた。
「んで、アンタはいつまで見てるつもりよ!」
「痛ッ! なんで志津香はいつもそれくらいで怒ってるんだよ……、お前の蹴り、結構痛いんだ。カンベンしてくれ」
魔力は解除してくれた様だが、結局蹴りは食らってしまうユーリだった。
「……超鈍感」
「うぅ……鈍感にも程が…… ああ、あの様子じゃ私の事も気づいてもらえないわよね……絶対に……」
マリアとランは、2人のやり取りを見ていてそう呟いていた。
あんな志津香見たこと無いから 見れて楽しい事は楽しいんだけれど、少し不憫にも思えるからだ。
そんな時だった。
「さぁ! 貴方も一緒に!」
「んぇ?? し、志津香??」
「んなっっ!!」
志津香がいつの
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