第2章 反逆の少女たち
第29話 戦いの終焉と指輪の解放
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んっ! な、なにっ!」
「……それは、止めておけ。また 味わう可能性がある。……もう、オレは見たくない」
「っ……」
志津香は、その言葉を聴いて、何も言えなくなった。過去に戻ったあの時、何も変えられず、絶望しか映らなかったのだ。ユーリが、見たくないと言っているのは、その絶望してしまっていた自分自身の姿だと言う事は直ぐに判った。
だからこそ、志津香はゆっくりと頷いていた。
円になって話し合ったのは良いが一向に纏まらない。
当然だ。願い後とは十人十色。纏まるわけが無いんだから。
「ん〜〜……決まらないんだったら今回の立役者の願いを聞いてもらうで良いんじゃないか? それなら皆納得するだろ?」
「うん……、それもそうね。なら……「がーっはっはっは!!」って!!」
ミリの提案に志津香が乗ろうとしたその時だ。ランスが大笑いを上げて立ち上がった。
「立役者とは英雄であるオレ様の事だな! つまり、オレ様の願いでいいわけだ! それなら……!!」
「なんでアンタなのよ!! どう考えても……むぐっ」
「良いさ。あいつが来てくれたから、勝てた。それは事実だ」
止めようとする志津香の口を、ユーリは塞いだ。
自分の事を言うんだろうと思ったユーリは志津香にそう言っていたのだ。だが、志津香は納得が出来ていない様子……。そうこうしている間に……。
「オレ様の願いは……」
「こらぁ! 皆まだ同意してないじゃない!」
「ミリのおかげで纏まりそうだったのにぃ!!」
「こんな美女に囲まれてるんだ!ハーレムだぁぁ!! 41Pだぁぁぁ!!」
ランスが一際大きな声でそう言うと。
「承りました。ランス様」
美女達が、一斉にランスに集まってきた。
「がはははは!! オレ様最強!」
ランスは言葉の通りに40人とS○Xをするようだ。美少女達の波の中にダイブするランス。
「あ……ああぁぁ……こんな機会、もう二度とないわよ〜」
マリアは、願いが確定してしまったのを見て、がっくりと項垂れてしまっていた。当然だろう、何でも願いを叶うとか、40人分の魔力とか、早々にあるものじゃないから。
「わぁぁ、私もまぜて〜ランス〜〜!!」
ミルはと言うと、ランスの方へと駆け寄り一緒に楽しもうとするが。
「ガキはいらん」
「きゃん! ひっどーい!」
ランスに、近づいた所で、一蹴されてしまい、お預け状態のわんわんみたいになってしまった。
「やれやれ……、ユーリ」
「ん?」
「良かったのか? その……願いで妹や母親を……」
ミリは、声を小さくさせながら、ユーリにそう言う。何でも叶うのであれば、叶えたい事が絶対にあるのはユーリも同じ筈だ。そして、今回の立役者と言えば間
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