第2章 反逆の少女たち
第29話 戦いの終焉と指輪の解放
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。
そこは、洞窟の前。
ユーリは初めにランスが立っていた場所にいたのだった。所々、怪我はしている様だが、ちゃんと立っている。……無事、だった。
「はは……凄い威力だな? 志津香。アイツの腕から飛んだら、反動で此処まで飛ばされてしまったよ。……鳥になった気分だった」
「………」
志津香は信じられないものを見るように目を見開いた。
そして、帽子を深く被りなおし、ユーリに軽く蹴りを一つ入れた。
「……バカっ。心配、心配をかけ過ぎよ」
「……ああ、すまなかった」
「「ゆーりさぁぁんっ!!」」
「ユーリ!!」
「うわぁぁんっ!!」
「なんだ、生きてたのか」
「ランス様……良かったです。ユーリさんが……」
皆がユーリの元へと集っていた。
「はは、アイツがあの程度でくたばる訳無いってね」
ロゼもにやりと笑っていた。
それでも、流石のロゼも少しは心配していたようでほっとため息を吐いていた。ランスは憎まれ口を言っているようだが、何処か安堵したようにも見えていた。たくさんの女達が寄っていると言うのに、文句も言っていないのが、その証拠だろう。
そんなランスにシィルが抱きつく。彼女も、凄く心配していたんだから。
「ええぃ! 貴様ら!いつまでも、ユーリユーリ言ってるんじゃない! オレ様が助けてやったんだぞ!」
ランスは、流石にユーリに群がっている状況に、もう我慢できなくなってしまったのか?マリアたちに飛び掛っていった。
「きゃあっ! ら、ランスっ!」
「あははっ! ランス〜! 私もっ!!」
「おいおい……」
「あ、あうっ〜〜……」
「ランス様……」
ランスは手当たり次第に彼女達の身体を弄んでいたのだった。
それを1歩離れていた所で見ているのは志津香。
「全く、この男は……」
「ふふ、この男が来なかったら不味かった。……それは事実だ。 志津香。案外、ランスが口癖の様に言う英雄と言う言葉。……間違いないかもしれないな」
「正気なの? ゆー。性質が最悪過ぎるじゃない。……もう3回目になるけど仲間は選んだ方が良いわよ? 絶対に」
「ははは、でも良いのか? 志津香」
「……え??」
志津香はユーリの言っている「良いのか?」の意味が判らず首を傾げていた。ユーリは笑いながら志津香を見ると。
「オレの呼び方。……昔の呼び方になっているぞ?」
「っっ!!!」
志津香は、はっとして口を押さえた。一体いつから?違和感があまりにもなかった為、中々気づけなかったようだ。
「わ、忘れなさいっ!!」
「いてっ! お、おい、これでも怪我人だぞ! そんな何回も蹴るなっ!」
「うるさい!! 忘れる! 絶対にっ!!」
志津香は、顔を赤
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