二十五章
最後の大戦(3)
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頼んだ頃には既に砲撃をする所だった。ラッセは狙いを鬼共に集中させるが、門ごと破壊してしまうかもしれない。だが爆撃後に崩壊しそうな建物は、すぐに補強されて爆撃前に戻すと聞いたので安心して爆撃に備えたのだった。
「壬月様ー。和奏と犬子の旗が、ザザーッて潮が引くように城門前から逃げて来ますよー」
「ついでに奥方衆呉も退避させましたので、いつでも」
「おう。ならばこちらも準備するかい」
「よろしくお願いしまーす」
「ではお願いします」
「・・・・知っておるか、蒼太に雛」
雛も蒼太も知らない様子だったので、そのまま続けて聞いていたのだった。
「・・・・ならば聞いておいて損は無いが、柴田家に伝わるこの金剛罰斧はな。そもそも一真様が召喚されてくる夜叉が持っている金剛杵から作られたと言われている。人に仇為す鬼を退治るのに、これ程相応しい得物は無いだろう」
「うわー・・・・金剛罰斧の大きさが変わっている・・・・」
「金剛杵は、金剛夜叉明王が悪鬼に罰を与える時に振るったとされておる。されば見たままの大きさが、真実であるとは限るまい?」
「という事は・・・・まだまだ大きくなると言う事ですか」
「蒼太の言う通りであり、これからが本番だ」
そして壬月の気に反応してどんどん大きくなる金剛罰斧だったが、果たしてどのぐらい大きくなるのかが見物だな。今の大きさを例えるとIS用近接ブレードという大きさだろうが、壬月のお家流に関しての由来を話し始める壬月。
「五臓六腑、でしたよね、確か。・・・・尾張の内乱時、久遠様の足軽達を一撃で五百人以上屠ったって言う」
「五臓六腑をぶちまけてな・・・・あの頃は私も若かった」
「青春時代を思い返されても、我々としてはどのようにしろと?」
「まぁそれ以来、余りにも残酷な結末を招いてしまうが故に封印してきたお家流であるが、鬼相手ならば存分に奮っても問題はあるまい?」
「ま、そりゃ問題は無いでしょう。壬月様が五臓六腑を放った後、大量の爆撃により二条館の門やら鬼共を纏めてやるそうですぞ」
「向後の為とはいえ、今目に焼き付けておいた方がいいだろうな。目に焼き付けた後、一真様の世界に行くのであればこれが最後の五臓六腑かもしれんのだから」
五臓六腑でぶちまけるとはいえ、目の前を臓器やら肉ごと吹っ飛ばすという事だ。まるで血だらけの世界でもあったマブラヴ世界のように、出撃の度に機体は血だらけで帰還してくる。三若もそうだが、これからどんどん置いて行かれるのは壬月も同じではないかと思うぞ。
「・・・・確かに一真さんを中心に、大きな力が集まってきてますからねぇ〜・・・・。同年代で強敵が多くなってきた」
「でもこれからは壬
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