第2章 反逆の少女たち
第28話 絶望の中の光
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受けて壊れてしまったのだ。戦いの合間に使おうと直ぐに出せる所に下げていたのが仇となってしまったようだ。
「その気概だけで十分だ。貰ったよ。……お前らの分も必ずアイツに入れる」
ユーリはそう強く言うと、ラギシスへと向かって言った。強大な敵に向かっていくユーリ。
「ぅ………くっ……」
ランはこの時、強く思っていた。
あの魔法の直撃さえ避けれてたら、自分達を庇いさえしなければもっと戦えただろう。
――……足手まといは嫌だったのに……
「……変な事考えない」
「ッ……」
志津香は詠唱をしつつもランの表情が目に入ったようで、そう言っていた。
「アンタの無念も、私が背負う。私がランの分も戦う。ひとつひとつの積み重ねがアイツを討つ。信じて待ってなさい」
「うん……」
その言葉を聞いたその時
一筋の涙がランの頬を伝って流れ落ちていた。
ユーリと志津香、そしてラギシス。
第2ラウンドがまさに今始まったのだ。
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