第2章 反逆の少女たち
第27話 元凶
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く事に越した事は無いが、世界屈指のガード職をものともしない様な鉄壁具合のユーリを見てしまったら、分が悪すぎる。
「童貞じゃないって言ってたが……、一体どういうヤツなんだ? アイツが抱いたヤツって」
ミリは最後までそこだけは判らなかった。
自分で言うのも何だが、カスタムの町の女達は皆美人に分類されるから。そして、あのリーザスから来たと言う3人組もそうだろう。
「ま、いつかは判るってね。オレは気楽に行くか。さて、次はどう せめるかねぇ」
背伸びを一つした後。ミリは再び酒場へと戻っていった。
〜カスタムの町 第一宴会場≪町長の屋敷≫〜
町長の屋敷で行われている宴。
こちらも、第二会場の酒場に負けずと劣らずの騒がしさだった。家の外にもその声は聞こえてくるのだから。
「さて……」
ユーリは、扉を開け中へと入っていく。ランス辺りに文句を言われるかな、と思ったがとりあえず いい気にさせれば大丈夫だろうとそのまま入っていった。
「が〜〜っはっはっは〜〜〜!! あくぇrちゅいおp」
「あ、いやっ! ら、ランス様ぁ……」
「ちょっと! や、やめてよランス!! って、大丈夫なの??」
シィルとマリアの2人を相手に悪戯をしているランスがいた。
どうやら……、相当ハイになっているようだ。ハイどころの騒ぎじゃない。一言で言えば……異常だ
「……? シィルちゃんがいるから大丈夫だとは思っていたが……」
ユーリは首を傾げた。
酒の量から計算して、かなり薄めて長い間飲ませる。泥酔にならない程度に世話をしていた筈なのだが……と。
「あ、あぅぅ……、それが ランス様が別のお酒を飲んでしまって……」
シィルの視線先にあるボトルを目にするユーリ。
「………」
そのラベルに書かれている文字は、≪ヘルマド・スピリタス≫
……かなり有名な超濃度の濃い酒だ。極寒の地、ヘルマンで良く飲まれている≪ウォッカ≫よりも遥かに上回る度数の酒である。と言うか、ここまで来ると飲料水じゃなく危険物の分類になってしまうと思われる。……勿論火気厳禁である。
「いくらなんでも、オレでもこれを飲むのは勇気がいるぞ……、なんでまた、こんなキツいヤツを?」
「それが、チサさんがお酒を運んでいた所をランス様が呼び止めて、貰おうとして。……チサさんランス様にこのお酒はよした方がいい、と言ってしまって……」
「成程な、意地になって飲んでしまったと。……あんま強く無いヤツが飲んだら下手したら中毒になりかねんな」
「あ、は、はい! 私のせいなので、横になる為のベッドもご用意は出来てます。ヘパリゼーも用意してますので!」
「うむ〜〜……わ、ワシも何とかしてもらいたいのだが
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