第2章 反逆の少女たち
第26話 祝賀会と出会い話
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らないハリセンでロゼをひっぱたいていた。皆冗談だと、想っているだろうと、楽観視していたユーリだったが……。
「それは、是が非でも聞かせて貰いたいですね」
「……ユーリさん」
「ユーリさんとなら、トマト。感じる事が出来るですよー!!」
信じ込んでいる人物が多数存在するようだ。
「こりゃ、早く話さねぇと大変なんじゃないか? ユーリ」
「絶対に楽しんでるだろ……ミリ。はぁ……わかったわかった。だが、オレに何を期待してるか知らないが、そんな色っぽいものじゃないぞ? それに面白い話でもない」
「いーからいーから、皆酔ってるし、話半分に位にしか聞いてねぇって」
「わかったわかった……」
ユーリは両手を上に上げつつそう言う観念したと言う所作だ。ユーリが大体こう言う仕草をする時は偽ったりはしないだろう。日が浅いミリやトマトなら兎も角、真知子はよく判っていた。
「いーやー、はずかしーわー(棒) 私のあられもない過去を話すなんてー(棒)」
「ふふふ。棒読みで言っても説得力ないですよ? ロゼさん」
真知子のツッコミも冴え渡る中……
ユーリは彼女との出会い、そしてある教団の闇の部分を話し始めた。聞いているのは4人。少ないほうが好ましい。世の常識が覆されるかもしれないからだ。
決して素面で聞く事無かれ……、世の中にある闇の一部を。
〜????????〜
1つの大きな会議テーブルを囲い4人の人物がその場所ではいた。
彼らはこのルドラサウム大陸最大の宗教団体の幹部の4人であり 日夜布教活動についてを話し合っていた。それは時には金に物を言わせ、時には実力行使で、……手段を問わない方法で布教を続けていく。
そして、その他にも活動は多々あるが、それらの功績によって点数が加算され、あるテストで有利になるのだ。
「く……カカカカ、こ、今回の件だが、わ、ワシに一存するが良い…!」
「おや? 何か良い手があるのですかな?」
「………く、かかか……ッ」
1人の老人の発言に皆の視線が集まる。
妖しく笑っているその姿、議題に上がっている事を完遂する絶対の自信の表れが出ているようだった。故に、質問をした男はこれ以上の質疑はしなかった。
「私は、エンロン司教の事は信頼できます。故に今回の件、任せてみようと思れるのですが、皆はどうお考えですかな?」
「……私は依存は無い」
「同じく」
「く、かかか、ま、任せてもらおう」
そう言うと、その老人の世話係である希少種女の子モンスターのイヤシンス。
既に生体維持装置無しでは 生存する事すら困難な為、身の回りの世話は全て彼女たちが行っているのだ。
齢にして161歳と言う超高齢。
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