第2章 反逆の少女たち
第26話 祝賀会と出会い話
[9/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
っ!! ありがとう〜〜!!」」」」
最大級の賛辞の言葉と共に、クラッカーが会場内を舞った。
あまりの声の大きさにまるで耳の鼓膜が破れそうだ……と、頭を抑える。そして、隣でいたミリはいつの間にか、笑顔で両耳を塞いでいた。
どうやら、判っていたようだ。
「幾ら何でも、不意打ちはきついぞ……オレも酒は入ってるんだから」
「ふふ、町を救った英雄ならコレくらい耐えられるだろ?」
「いやー、第二会場を抑えてて良かったですかねー? 正に天国と地獄の分かれ道って感じですかねー??」
トマトはそう言いながらはしゃいでいた。
この場にいるの主な者、勿論 町の住人は多数いるが主に前で占めているのは真知子、ロゼ、トマト、ミリ、エレナだった。
「地獄って、言いすぎじゃないか?」
「そんな事ないですよー? 何たって、ユーリさんがいないんですから〜」
ジョッキを片手にトマトは腕を回していた。
どうやら、腕と同じ位の勢いで酒も回っているようだ。顔もその名前に負けないくらい、赤く染まっているのだから。
「うふふ、トマトさんはユーリさんが来なかったら どうしよう、どうしようって言ってましてね? 不安を紛らわせる為に飲んでいたんですよ?」
「何をオレに そんなに期待してるんだか……、まぁランスが来たらと思えば仕方ないのか?」
ユーリは苦笑いをしつつそう言う。
あの男の性欲は町の皆にはもう周知済みの事だから。町の娘も何人かヤったと言っていたし。
「……本当に鈍感なんですね」
「ま〜、ユーリだし? 私も散々からかいまくったからね〜! そんじょそこらの魅惑の誘いだって、微動だにしないわよ? サッキュバスだって敵わないってね!」
ロゼはゲラゲラ笑ってそう言っていた。
ジョッキを一気に開けつつ、次の酒を注いでいる。ペースは全然乱れずもう何杯飲んでいるか判らないとの事だった。この町の男性陣は情けない……、もうこの場で進んで飲んでいるのは女性陣だけなのだから。
「そうだ。本格的に酔いつぶれる前に聞いておかないといけませんね? ユーリさん」
「……ん? 何がだ?」
「もう忘れてしまったんですか? ロゼさんとの事ですよ。ユーリさんとロゼさんの出会い、の ことです」
「あはは〜、な〜に、私とユーリの出会いを気にしてたの? 真知子は?」
「ただの好奇心ですよ」
「ああ〜〜〜それはトマトも聞きたいですかね〜〜、それ聞くまで寝るわけには行きませんよ〜!」
「そんなに性欲に塗れたユーリの過去、《可愛い顔してアソコは野獣! 最強 僕のキカンボウ伝説ユーリ!≫を聞きたいのかな〜?」
「変なタイトルつけるな、それに誤解を生むようなタイトルも禁止だ!」
ユーリはまたまた、何処から取り出したのか判
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ