第2章 反逆の少女たち
第26話 祝賀会と出会い話
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殆ど町の全体が宴会場の様なもの、だと思える程騒がしかった。
「ランス様、良かったですね」
「がははは! これだから正義のヒーローはやめられないな! お前もそれなりに頑張ったので褒めてやろうではないか!」
「本当にシィルちゃんもお疲れ様、いつもながら大変だよな……いろんな意味で」
「いえ……、確かに大変ですが、楽しい事もあるので!」
ユーリのその言葉にシィルは笑顔でそう返していた。
確かに冒険には危険がつきもので、いつもいつも危ない目にあったりもする。だけど、ランスの傍にいられる自体が、役に立てる事自体が彼女にとっては幸せなのだ。
「おいコラ! シィル。オレ様に酒を注がないか」
「あ、はい! ランス様っ」
シィルは慌てて酒を取りにいっていた。勿論ランスの酒は大分薄めているようだ。
「あまり飲みすぎて潰れるなよ? まだ始まったばかりなんだから」
「がははは! ナニを言うか! この超英雄のオレ様が少々飲んだくらいで潰れるか! 馬鹿者」
とか何とか言いつつ、ランスはもう既に始まる前からいくらか飲んだみたいで、顔を赤くさせていた。……いつまでもつ事やらとユーリはため息を吐いていた。
「さて……と」
ユーリは、しばらくした後、手筈どおりに第2の会場へと向かう事にした。
ランスの性格を考えたら、≪第1≫と名がつく方から動かないだろうからだ。その点別にユーリは拘りは無いから。
「おーい! ユーリー!」
会場から出たその時、ミリに呼び止められた。
「ん?」
「オレもあっちで、飲もうと思ってな? 一緒に行くぜ」
「ああ、わかった」
ミリと一緒に第2会場である町の酒場へと歩き出した。
「もうとっくにあっちでは始まっててな。ふふ、ロゼと真知子の飲み合いさ」
「ん……、真知子さんそんなに飲めたのか……」
「ん? あれ? 知らないのか? 真知子は酒豪だぜ。 この町では5本指には入る」
「成程、で その5本指には、勿論ロゼも入るんだよな?」
「ああ、言わずもがな。オレとロゼ、真知子が並ぶよ」
「……あっちに行くのが怖くなってきたよ」
ユーリはそんな会場に向かって、自我を保てるのか?と心配しているようだ。少なくとも酒豪のトップ3が第二会場にいるのだから。
「何言ってんだ? 真知子に聞いてるぞ。ユーリ、お前もかなりイケル口なんだろ?」
「さぁ……どうだろうな」
「謙遜すんなって、……ったく、マジで良い男だな? お前は」
「……ミリが 酔ってるだけだろ?」
「本心だって。この程度で酔うかよ」
ミリはユーリの肩に腕を回しながら歩いていった。
そして、数分後 酒場へと到着する。扉を開けたと同時に。
「「「「ゆ〜りさん
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