第2章 反逆の少女たち
第26話 祝賀会と出会い話
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い!! 無いではないか!! 指輪が!!」
「ん、コレの事?」
「あ、フィールの指輪です。外れてるんですね」
志津香は懐から指輪を取り出してランスに見せた。ものの見事に指輪は外れている。
そして、外れる条件はただひとつだ……。
シィルはその事実を見て、何処か嬉しそうな表情をしていた。ランスが抱かなくても良いと言うことなのだから。
「貴様ぁぁ!! オレ様の志津香の処女を奪いやがったな!? 下僕が主人のものを奪い且つ、乱交パーティをするとは、万死に値する行為だぞ! 極刑だぁぁ!!」
ランスは激怒をあらわにした。
このままでは本気で斬りかかって来る勢いだ。シィルが必至に宥めているが全く効果は無いようだ。
「頭の螺子が何本か外れてるどころか、最初から螺子が無い勢いね」
「はは……、否定できないな。……兎も角、いい加減ランスはそのテンションをやめろ。今に説明する」
「なんだと!?」
ランスは、剣を構えてはいるが、とりあえず聞く耳はまだ持っていたようだ。それは志津香の初見の印象、性格を見たからと言うのもあるかもしれない。こう言う女は中々自分から許すとは思えず そして、本人も否定しているのだ。
「指輪を外す為に処女を失う以外に方法はあったみたいなんだよ。志津香ほどの魔法使いなら解呪も出来るみたいでな」
「む? それは本当だろうな……」
「別に信じなくたって良いんじゃない? 事実は変わらないし、アンタが信じなくたって別に構わないし」
志津香はそっけなくそう言っていた。
だが、ランスは志津香の感じと、ユーリは一応下僕だから必至にそう言う下僕を信じてやるだけの器はは見せる必要があるだろうとランスは考えていたのだ。ランスはニヤリと笑って志津香の前に立つ
「いーや、確かめさせてもらうぞ」
「どうする気?」
「勿論、オレ様のハイパー兵器で処女かどうかを確認するのだぁぁ!! と――!!」
「……粘着地面」
「んがっ!! がべっっ!!」
志津香が処女かどうか、それを行為で確かめようとしたランス。
勿論、それを許すはずが無い志津香はため息混じりに粘着地面を発動させた。ランスは飛びかかろうとしたが、地面に足がくっ付いてしまって、飛びかかる事が出来ず、そのまま前のめりに倒れてしまったのだ。
……つまり、最初は足の裏がくっついていただけなのに、今は正面全てが。
「なな、う、うごけんぞ! なんだこれは! シィル! 何とかしろ!」
「あ、これは粘着地面です。ランス様、じっとしていて下さい」
シィルはべチャリとくっついてしまっているランスを必至にはがそうとしていた。でも、当然……全面くっついている状況でそう簡単にいくわけでも無く。
「いたたっ! こらっ! シィル! そ
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