第2章 反逆の少女たち
第26話 祝賀会と出会い話
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っ……んん!!?」
シィルはあまりにいつも通りの感じのやり取りだったから、何の不思議にも思わずに、あまりに自然に受け取り飲んでしまっていたのだが……ユーリはいなくなってしまっていた人であり、探していた人(シィルのみ)だった為、思わず噴出しそうになったのを必至に堪えた。
「ゆゆ、ユーリさんっ! ご無事だったんですか!?」
「ああ、ゴメンゴメン。勝手に単独行動をして」
「いえ、無事でよかったです。私もランス様も心配を……」
「コラ! 誰が心配だ!」
「ひんひん……」
シィルの頭にゲンコツを落としたランスだった。それもいつも通りの光景だ。
「ふん! 下僕が勝手に先へ行った事は後だ、おいユーリ! 志津香の処女は奪ってないだろうな!!」
ランスはずばーっと指をさしながらそう聞いていた。
あまりにもストレートな物言いに、志津香は呆れ果てた目で男を見ると。
「……コレがさっき言ってたヤツ?」
「ああ、ランスだ。コレでも頼りになる男だ」
「正気?」
「コラコラ! お前ら、誰がコレだ。何失礼な……こと……を?」
ランスは、目の前の光景に言葉を一瞬失っていた。
ランスにしてはとても珍しい光景である。だが、それは勿論一瞬。次の瞬間にはワナワナと身体を震わせて言う。
「何ぃぃ!! ユーリ!! 貴様なぜこんな美少女達に囲まれておるのだ!! それも何処かイヤらしい少女達じゃないか!! さては、乱交パーティをしていたな! オレ様のものに!!」
「だから、何をどう考えたらそう言う結論に至るんだ? まぁ、確かに表情を見たら、少なからず連想は出来るかもしれんが、服着てるだろ。……お前は相変わらず明後日の方向に一直線だな」
ユーリはため息を吐きつつそう言っていた。志津香も呆れ果ててものも言えない様子だったが、口を開いた。
「ユーリ、仲間は選んだ方がいいわよ? 絶対」
「まあ、悪いヤツでは無いさ。一応以前の仕事でも依頼者を救っているしな」
「だからケンカを売ってんのか! それより、どの娘が志津香なのだ? まさかとは思うが乱交に参加しているのではないだろうな!?」
「だから、なんでそうなんのよ。私が志津香よ」
自分の名前が出た為、志津香はとりあえず返事をしていた。ランスはその姿をジロジロと全身くまなく見た後、ニヤリと八重歯を出しながら笑う。
「がはは! 美女ではないか! 性格は難有りそうだが、その方が燃えると言うものだ!」
イヤらしい手つき、目つきで志津香を見ているランス。
どうやら、とりあえず最後の魔女の1人を見つけ且つ美人だった事から機嫌が直ったようだ。だが、勿論それも一瞬だった。なぜなら、志津香の指にある筈のものが無いのだから。
「なな、無
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