第2章 反逆の少女たち
第26話 祝賀会と出会い話
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「いーえ、アイツは悪いヤツじゃないわよ。どう考えても今回の悪はエンロン側。うち等だし」
「そう、だな……だが、報告はしなければなるまい」
「コレで、遠のくわね? 出世から」
「命あっただけでも良しとするさ。……ロゼの言うとおり、内部から変えるには時間がいくらあっても足りないと思えるからな」
「ふふ、期待してるわよ? あの妖怪ジジィを退治しちゃって」
男は何も返さず……そのままの足取りで去っていった。本部に戻る為に。
男が去っていった数分後。
「……さてと、おーいユーリ? いるんでしょ、出てきたら?」
「………」
ユーリは木陰から姿を現した。
「お前って実はかなりの使い手だったのか?」
気配を察しられたのか?はたまた何の魔法なのか?とユーリは考えていたが……。
「いんや? 言ってみただけよ? あれで、誰も現れなかったらそのままだったけど、ちょっと遅れてユーリが出てきてたら赤っ恥ものだったわ。いやぁ、危なかったわね〜」
「………」
この時、ユーリは強く思っていた。
この人には、性格では決して勝てないと言う事を。
これが、ロゼと言う人物との最初の出会いだった。
LP0001 10月
〜カスタムの町 酒場〜
話をまともに聞いているのはミリ、真知子の2人だった。
トマトは、難しい話だと途中でKOされてしまい眠ってしまっていた。エレナは仕事を優先させてた。酔っ払い達から中々解放されないから、完全に聞き逃していた。
「……それって、話しちゃ不味いヤツじゃねーの? AL教の闇って」
「流石に……言葉が見つかりませんね」
真知子とミリはそう言っていた。酔いもすっかり冷めてしまっているようだ。
「だから、言ってるでしょ? あんなの大したもんじゃない所か、場所によっちゃ最悪なんだって。ね? やる気なんて出るわけないでしょ?」
「……ロゼに言われたら、ちょっと 完全同意するのもあれだよな」
ミリはそう答えていた。
確かにどんな組織にでも闇は存在するだろう。今回であっても、町の住民の1人ラギシスが黒幕だと言う自体もあったから。
だが、それでもロゼのそれを全部同意はちと難儀だ。
「話す前に言っただろうに……面白い話じゃないと。まぁ特殊な例だと思ってくれ。AL教で言えばロゼの様に」
「え〜? 褒めてる?」
「褒めてないわ!」
ユーリはやれやれとしていた。ロゼも楽しそうに絡んでいる。その2人を見ていたら、闇だろうが光だろうがどっちでもいいと2人は思えていた。
「わりぃわりぃ、辛気臭くなっちまったな?」
「ロゼさんとの過去、ありがとうございました。さ、飲みなおしましょう」
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