4部分:第四章
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の飛行機凄くよく飛ぶね」
「あら、そうなの」
「飛ぶよ。よくこんなのあったよね」
「お爺ちゃんが作ったものなんだよ」
「これもなんだ」
「そうだよ」
お婆さんは洗濯物をたたみながら笑顔で男の子に言いました。
「その飛行機もね」
「居間の人形もそうだったよね」
「そうだよ、あれもね」
「あとこの家の椅子やテーブルも」
「何でもそうだよ。全部お爺ちゃんが欲しいと思ったからね」
「凄いよ」
男の子はその話を聞いて言いました。
「全部作っちゃうなんて、自分で」
「お爺さんは発明家だから」
「それで凄く有名だしね」
「子供の頃からね。何でも作ったんだって」
「ふうん」
「欲しいと思ったら。まず自分で作って」
お婆さんはこのことを男の子に言うのでした。
「一つのものを作ったらそれにかかりっきりになってね」
「それでこの飛行機も作ったんだ」
飛行機はまだ空を飛んでいます。もうかなり長い間飛んでいます。男の子は青く太陽が輝く空に飛んでいるその飛行機を見上げたままお婆さんと話を続けるのでした。
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