第5章 汝平和を欲さば戦に備えよ
第39話 エロは世界を救う
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れについては申し訳ありません。幻想空間が修行の正体です」
「合宿でお世話になった、八神先輩の魔法ですね。確かに辛い修行でしたが、それだけであんなに強くなれるんでしょうか?」
「100年」
「え?」
「100年よ。幻想空間内で一誠が修行をした時間」
絶句する一同。なんと一誠は精神世界で100年間ひたすら修行したというのだ。驚愕の顔を浮かべる仲間をみて照れたように笑う一誠。できれば隠しておきたかったな、と思う。
「それなら、僕たちも誘ってほしかったな。兵藤君ばかり強くなってずるいよ」
半分冗談、半分本気といった面持ちで、木場は一誠に言った。けれども、それはできない、とリアスが断言した。
「副作用があるのよ。何のリスクもなく力を得られるわけないでしょ」
「当然ですね。けれども、どのような副作用なんですか?」
「えっと、それは――」
リアスは、朱乃の問いに躊躇したような様子をみせる。
「それは?」
「エロスよ」
「は?」
「だ・か・ら! エロ、煩悩を代償としたのよ」
あんまりな答えに一同は沈黙した。一誠は苦笑いしながら、だから教えたくなかったんだよな、とつぶやいた。また、俺の場合は、溢れるエロパワーとそれを制御する神器をもっていたから出来たことであり、他の人間は命を削ることになる。とてもまねすることはできない、と付け加えた。
そんな一誠をみて、はやて曰く、いまの一誠は仙人もかくやといった状態だそうよ、とリアスが衝撃的な発言をする。アーシアを除いて、一誠の変態振りを知っている人間からすれば、驚愕の事実だった。
朱乃など、頬をつねってこれは夢ではないのですね、と混乱している。
「じゃ、じゃあ、上級悪魔になってハーレムを作る夢はあきらめたんですか?」
確認するように子猫が問う。
「そうだな。いまの俺は部長だけで十分だ」
「気持ちは嬉しいけれど、別に他の女がいても構わないわよ? 力をもった悪魔が複数の女性を侍らせるのは当然だもの。特に、一誠のような素敵な男の子ならなおさらね」
「部長……」
「一誠……」
あー、また始まった、といった顔をしながらも、仕方がないな、と苦笑を浮かべつつ、いちゃいちゃする仲間を見守るグレモリー眷属一同なのであった。
ちなみに、八神家はお見舞いの品を渡すと、とっとと帰ってしまった。何やら用事があるらしいが、気乗りしていないようだった。はやては、仙人状態の一誠をみて、今後幻想空間の使用が禁止を宣言している。
これ以上グレモリー眷属を強化しないための措置であるが、彼女たちはそれを知らない。ただし、例外が一人いるが。
◇
「曹操の
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