3部分:第三章
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せてつけて」
「こう?」
「それでまた一つできたね」
「何か。できてきた」
見ればそれは腕でした。ここで弘道は自分が作っているものがわかってきたのでした。本当に作っているうちに、でありました。
「これは・・・・・・うで?」
「そう、腕だよ」
「僕が作ったんだ」
自分でそのことを言うのでした。
「僕が。今」
「そうさ。弘道が作ったんだ」
「嘘みたいだ」
何か自分では信じられないのでした。自分が腕を作ったなんて。少し呆然とした声になっていました。
「僕が。そんな」
「けれど他の部分も作れるんだ」
「僕が?」
「そう、弘道が」
このことをよく教えるお父さんでした。
「作れるから。それじゃあ次は」
「うん。じゃあこれとこれ」
またパーツを取り出しながら話をします。そうして本当に時間をかけてプラモデルを作っていって何日もかかって。そうして遂に作ったのでした。あちこちに乱暴に取った跡があったり接着剤の跡があったり色も塗っていないし随分と汚いものですがそれでもできたのでした。それはロボットでした。
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