Another58 揺るがぬ誠実
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裕明「しっ!静かに……」
光子郎「…あなたは!?」
光子郎とテントモンを中に入れたのはヤマトとタケルの父、裕明であった。
その頃水上バス乗り場では丈が頭を抱えていた。
丈「水上バスで帰ろうと思ったら、出港見合わせか……」
タケル「丈さん!!」
聞き慣れた声に反応して振り返ると、そこにはタケルの姿があった。
丈「タケル君!!もしかして1人で来たのかい!!?」
タケル「ううん、お母さんも一緒だよ。途中ではぐれちゃったけど……」
丈「そうか、この人だかりじゃあな……」
タケル「丈さん、お台場じゃなかったの?」
丈「それが塾に言っている間にこの騒ぎさ」
タケル「ねえ、あの霧ってやっぱり……」
丈「ご多分に漏れず、ヴァンデモンの仕業だろうね」
こんな異常な現象を作り出せるのはヴァンデモンくらいしかいないだろう。
それ以前にこんなことをするのも。
タケル「お兄ちゃん……」
丈「僕は何としてもお台場に行くつもりさ。みんなが危険な目に遭っているかもしれないのに、自分だけ安全な場所にいるなんて出来ないしね」
タケル「僕もそうだよ!!でもどうしよう……ペガスモンじゃあ、お台場まで飛べないし……」
出来ることならヴァンデモンとの戦いに備えて力を温存しておきたい。
ペガスモンもエンジェモンもヴァンデモンには絶大な力を発揮するからだ。
丈もそれが分かっていたからこそ頷いた。
丈「ここはゴマモンの出番ってわけだね。」
丈は自らが持っているスポーツバッグをタケルに見せるとゴマモンが飛び出てきた。
タケル「ゴマモン!!」
ゴマモン[ふぁー、苦しかったー]
長時間バックに押し込められていたゴマモンは深呼吸をする。
丈「頼むよゴマモン。イッカクモンに進化して、僕達をお台場に連れて行ってくれ」
ゴマモン[OK、任せといて!!ゴマモン進化!イッカクモン!!]
ゴマモンがイッカクモンに進化すると、タケルと丈はイッカクモンに乗り込んだ。
その時である。
奈津子「タケル!タケル!!」
タケル「ママ……」
丈「えっ?」
桟橋から1人の女性がイッカクモンに向かって走ってくる。
そう、タケルとヤマトの母、奈津子だった。
タケルとはぐれた後、突然桟橋の近くで大きなアザラシのような怪獣が現れしかもその怪獣の背中に自分の息子が乗っているのだから、心配しないわけがない。
奈津子「危ないから早く降りてらっしゃい!!」
タケル「大丈夫だよ、ママ。これはイッカクモン。友達だよ」
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