第2章 反逆の少女たち
第25話 魔想志津香
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そして、足を摩りつつ志津香に本題を話した。
会話が成り立っている時点で、指輪の影響は少ないのだろうとは思えるのだが。
「この フィールの指輪の事?」
志津香は指を前に出してそう聞く。
「ああ、その指輪の効果。落とし穴は知っているのか?」
「勿論よ。それにそもそも、アイツから貰ったその時点で呪われてるって判ってたから」
「……そう、なのか」
ユーリは唖然としていた。志津香は平然と答えているが他の3人はそんな気配はまるで無く、志津香から聞いて初めて知ったと言っていた。ラギシスが言っていた彼女の評価は間違いないとこの時確信できていた。いや、ラギシスがたとえ言ってなくても判るだろう。
「流石……、惣造さんとアスマーゼさんの」
ユーリはそう呟いていた。
幼い頃の記憶では、判らない。……だが、聞いた情報だけだが、魔想夫妻の才覚も相当なものだったと聞いた事はあるんだから。
「そうよ、ラギシスが何か企んでいるのはコレで確定したし、探ってみたら案の定。指輪の魔力は私達で全部出来上がってるらしいし、渡すわけにはいかないからラギシスを殺して指輪は頂いたと言うわけ。あの時間移動の為に魔力増強に利用させてもらったの」
「ちょっとまった。指輪の秘密を全て知っていて尚指輪を使った、と言う事か?」
胸を張って話す志津香にそう聞いていた。
指輪には色々のデメリットがある。たとえ過去に飛ぶ為とは言えその全てを抱えてたとしても填めたと言うのだろうか。志津香の実力なら、時間はかかっても出来る可能性は十分にありえると言うのに。
「確かに、魔力は今も吸われている。それは間違いない。でも、指輪の特典、効力がハンパじゃないのよ。このおかげで時間転移にかかる時間を何年も早める事が出来たから。それに、呪いだって、呪いがあると知っていれば、殆ど自分の魔法で防げるからね」
「……志津香と会って、オレとの話が通じている時点で思っていた事だが、つまりガードしてる、出来ると言う事は 指輪の使用者がなる悪影響。志津香は指輪に惑わされてなかったと言う事か?」
「まぁ、そうなるわね」
志津香は指輪を見せるように差し出した。
確かにその指輪はまだ妖しい光を放っている。恐らくその光っている間が魔力ブーストと呪いが発動している時間なんだろう。
だが、志津香の魔法であればそれを防げるらしい。ただ、魔力を吸われている事自体は全ては防げないとの事だ。
ガードする魔法を使うとはいえ、装飾品でガードするわけじゃなく自分自身の魔力で発動しているわけだから、その魔力も吸われる対象に入ってしまっているのだ。
「次に聞くのが一番重要な事だ」
「ん? 何かしら?」
「その指輪、ひょっとして志津香なら外せるのか? いくらか
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