episode2 ーTAG FORCEー
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ーチと引き換えに、強力な破壊効果を持ったモンスターを出されてしまう。サーチしたんだから、何か策はあるのかな?と華蓮はパートナーに淡い期待を寄せるが
「本当、どうしようかしら……」
手を頬に添え、首を傾げる葵を見て、前につんのめる。
ライフこそ余裕はあるものの、一体でも直接攻撃をもらってしまえば致命的なラインでのだが、葵は思案したまま動きを見せない。
「『終末の騎士』を召喚し、効果発動。デッキから『儀式魔人 リリーサー』を墓地に送るわ。そして、ターンエンドよ」
葵がした事は墓地肥やしと守備表示でモンスターを出しただけだ。そして、相手の場には最上級モンスターや、二回攻撃できるモンスターなどがいる。もはや絶対絶命なのだが、葵にはその焦りや緊張感が見られない。
「ふん、どうやら私と明日香さんの勝ちのようね!私のターン、ドロー!バトルよ!『ヘルカイザー・ドラゴン』で『終末の騎士』を攻撃!」
ジュンコが攻撃宣言をした、その時、葵さんの口角が吊り上り、弧を描く。
「リバースカードオープン『緊急儀式術』発動」
「き、緊急??」
バトルフェイズに儀式召喚などと思ってもみなかったのかジュンコの声が裏返る。
「『緊急儀式術』の効果により、墓地の『奈落との契約』を除外し、その効果を得る。『終末の騎士』と墓地の『儀式魔人 リリーサー』を生贄に、『破滅の魔王 ガーランドルフ』を儀式召喚!」
突如として地面より、濃密な闇が吹き出し、心臓を圧迫するような威圧感と共に漆黒の魔王が降臨する。圧倒的な威圧感を前にジュンコが一歩退くも、すぐに威勢を取り戻し、吠える。
「そ、そんなモンスター!私の『フェニックス・ギア・フリード』の敵じゃない!」
「阿保ね。ガーランドルフの効果発動!このカードの攻撃力以下の守備力をもつモンスター全て破壊する!エンド オブ カタストロフ!」
「「んなっ??」」
破壊の一撃が全てのモンスターを塵さえ残さずに破壊し尽くす。その光景に、葵を除いた皆が絶句する。
「そして、破壊したモンスター一体につき攻撃力を100ポイントアップさせる。よって、ガーランドルフの攻撃力は2900になるわね。それにしても、こんな簡単にかかってくれるなんて……ふふ、馬鹿通りこして、パートナーに同情するわよ」
クスクスとぞっとするほどの満面な笑みを浮かべながら、嘲笑う葵さんは酷く恐ろしい。しかし、その反面、今のコンボは綺麗に決まり過ぎている気がする。おそらく、相手が勝負に勝てると慢心するように誘導していたからだと思うがその手口が鮮やか過ぎて、畏怖させする。
「こ、こうなったらリビングデッドで……」
「無駄よ。リリーサーを生贄にした儀式モンスターが存在する限り、相手は特殊召喚を行えない。既に詰んでるのよ、あ
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