第2章 反逆の少女たち
第24話 真実を掴む為に
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なご執着になってしまったんだろう。
だからこそ、ありえる話なのだから。
「ええ、この日の為に、リア様の為に仕事を終わらせてきましたので」
「……大したものだな、公務ってのは、そんな簡単じゃないだろうに」
「リア様の為ですので」
マリスは本当に簡単そうに話しているが、王室業務は絶対にそんな単純なものでは無いだろう。経済から軍議に関してまで。どこまで携わっているかどうかはわからないが、マリスが筆頭侍女と言うのは知っており、噂では政治を司っているとも聞いた事がある。
そのマリスが言う以上は、本当に終わっているんだろう。
「あ、ダーリンにお土産があるんですよ!」
「なに?」
リアは、かなみに合図をすると素早く後ろにおいてあった風呂敷を開いた。
その中から出てきたのは剣と鎧。
一目見ただけで判る。相当なものだと言う事が、手入れも行き届いているようで、美しい光沢を放っている。一国の王女が持ってくるのに相応しい代物なのだろう。
「これ、リーザス王国に古くから伝わる秘伝の聖剣と聖鎧よ! リアだと思って大事に使ってね? ダーリン!」
「うむ! 貰えるものなら何でも、全て貰ってやるぞ! がはは!」
ランスは笑いながらリアから剣と鎧を受け取って早速装備をしていた。身体にもフィットするようで、問題なさそうだ。
「おお、成程な。これは良さそうだ。よし! シィル。もうこれは要らんから 売ってくるのだ」
「あ、はい」
そう言ってランスは今まで装備していたモノをシィルに渡した。
「ダーリン! リアは貴方が振り向いてくれるその日まで、いつまでも待つからね!」
「だーーーだから、そんな日など来ん!! 1人に縛られるオレ様では無〜い!」
ランスはそう言うとそそくさと、シィルを連れて出て行った。
自分から襲うことは多くても、ここまでアプローチを受ける事は流石に今までに無い事なのだろう。
珍しいランスの姿が見れたとユーリは思っていた。ただ……、恐らく次行くのはアイテム屋。武器を売りに行くんだろうと考えたユーリは。
「はぁ……ま、別に良いけど」
軽くため息をしていた。
そもそも、あれは自身が買ってやったモノなのに、あっさりと売るとは。そこはランスだからだろうとも思える。それに、剣や盾は兎も角、聖鎧はランスには似合わないと思う。
だって、真っ白だから。とりあえず、誰も口にしていなかったから、ユーリも口を噤んだ。
「心中察します……ユーリさん」
「いやいや、ああ……そうか、かなみも知ってるんだったな? リーザスでも武器をオレが買ってやったって事」
「あ、はい……畏れながら 見させていただいてましたので」
かなみは、頭を掻きながらそう言っていた。ユーリもどこ
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