1部分:第一章
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なさい」
「自分でって?」
「そう、自分でね」
こう弘道に対して言うのでした。
「いつもあれはどうしてるかしら」
「お父さんが作ってくれてる」
「弘道ちゃんは自分で作ったことないわよね」
あえてしゃがみ込んで弘道に視線を合わせて話をします。そうして彼にじっくりと言い聞かせるのでした。
「今まで。そうよね」
「うん」
確かに欲張りですけれど弘道は嘘をつく子供ではありませんでした。ですからお母さんの問い掛けに素直に頷くのでした。
「僕作ったことない」
「だったら。自分で作ってみなさい」
「自分で?」
「そう、自分でね」
また弘道に言うのでした。
「作ってみなさい。いいわね」
「自分で作るの?僕が?」
「そうよ」
あえて優しい声で彼に言いました。
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