29話
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を察した琳霞は、ここにきてようやくなけなしの満足気な顔をした。
「まぁそのうちカルナップ大尉から通達が行くと思うけど。それじゃあよろしくね、教導隊の少尉さん?」
挑発的に、あるいは皮肉っぽい鋭利な笑みを残して、琳霞は踵を返す。遠心力に倣って2房の短い黒髪がふわりと空気を食み、髪を結う黄色のリボンが蠱惑的に丸く靡く。圧倒されるばかりで茫然としたクレイは、琳霞の『カルナップ大尉』という言葉が孕んだ敬愛の重さに気づかなかった。
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