28話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ものが第4世代機にしてはスラスターとか各関節への負荷が出やすい傾向にあるんだよ」
「へぇ?」
「そもそも第4世代機自体データが少ないから断定的には言えないんだが、第4世代機自体機動格闘戦闘よりも砲撃戦を主眼に置いた機体が多いから関節強度は機体の大きさに比べると強固ではないんだ。加えて第4世代機を多く開発したネオ・ジオンはそんなに多くの第4世代機を造れなかったから大事に使おうとして、率先して格闘戦を取らせるような戦術は取らなかった。そもそも格闘戦なんて好きこのんでやりたいわけないこととかも考えれば、第4世代機のデータと《ガンダムMk-X》のデータとは重ならない部分が多いんだ。もちろん《サザビー》みたいな例外はあるが、クレイのデータだけを見て即断するのはあんましよくないぜ?」
感心したように頷くエルシー。
「そもそもだがなんか《ガンダムMk-X》ってあんま第4世代機っぽくないよな。固定武装なんて片手で数えられるくらいだし」
「そうなんだよ。インコムの実験機〜なんて言われようだが、そうした側面はむしろ《ガンダムMk-W》が担ってる。オーガスタがそもそもニュータイプの研究専用ってーより、もっとハードの―――例えばノーマルスーツとかの部分での軍事研究をしてたこととか、あるいはネオ・ジオンの《ドーベン・ウルフ》みたいな純正の第4世代機にすら改修できるほどの開発の冗長性を持っていたこと、オーガスタ研究所自体がMS開発にかなり力を入れてたりすること―――ほら、ニューエドワーズでも何かの可変機の開発とかで《アッシマー》と《ギャプラン》が持ち込まれてただろ―――、あと第4世代機とは思えないほどスリムなレイアウトとかを色々考えると、むしろオーガスタはインコム搭載の第2世代の次期主力機を造ろうとしてたんじゃないかな〜とか思う時があるんだよなぁ」
エルシーが微かに身動ぎしたようだった。
特にそれは気にせず、クレイも思わずなるほど、と首を縦に振った。パッと聞いた限り、ヴィセンテの考えは筋が通っているように思える。
「メカニックってのも色々考えてるんですねぇ」
「当然だ―――って言いたいが、そもそもそう思うようになったのはクレイの機体を整備するようになってからなんだ」
「そうなの?」
「あぁ。俺も最初はクレイのデータを見てエルと同じことを思ってたんだが、そもそも俺がその時比較対象にしてたのはジゼルの機体と、第2世代機の《ジムV》とか《ジェガン》だったんだ。本来用途が異なるはずの第2世代機と第4世代機を比較すること自体間違いなんだが、見事に傾向性が似ててな。逆に《ガンダムMk-V》と副隊長とオーウェンの《FAZZ》は同じ世代の機体なのにダメージの傾向性が全然違うんだ」
「そういえばあたしも《ジェガン》とか《ギラ・ドーガ》と比較してたなぁ」
手慰みにか、顎に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ