26話
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爆させた。左腕からシールドがはじき飛ぶのと同時にシールド裏めがけてビームライフルを指向、間髪入れずに光軸をねじ込む。それ自体がビーム砲であり、対宙迎撃ミサイルを搭載したシールドは瞬時に赤熱化し、爆炎を膨れ上がらせた。
一瞬―――それこそ、ほんの微かな時の間隙を、クレイは見逃さなかった。シールド裏から引き抜いてあったビームジャベリンを展開させつつ機体を反転、ビームの弾幕が掠めるのを意にも介さずにスラスター全開で閃光を爆発させた。
正面に相対する白亜の《ハイザック》も一息に猪突し、左腕にグリップを引き抜くと即座に光輝く黄金の剣を為す。
クレイ・ハイデガーの咆哮とともに、漆黒の俊狼が灼熱で構成される巨大な牙を振り上げた。
※
明後日の方向に光軸が伸びていく―――その度に、琳霞は歯ぎしりした。
立て続けに襲い掛かる大出力のメガ粒子の刃は須らく必殺の一撃だった。まともにシールドで受けようとすれば対ビームコーティングごと増加装甲を両断されるは必至。ビームサーベルで受け流そうにも、圧倒的な出力差のせいもあって受けるたびにコクピットが激しく揺さぶられた。
薙ぎ払い、振り下ろし、そして間髪入れずに打ち込まれる刺突を捌く。一撃ごとに汗が噴き出すのをありありと知覚しながらも、吹き飛ばされる勢いに任せて距離を取り、右腕のビームライフルを指向。牽制射を浴びせかけると同時に脇に装備した短距離ミサイルも全弾撃ち放す。残光の尾を引いたミサイルが敵機(ボギー01)の至近に到達すると同時に近接信管が作動し、炸裂した爆光がボギー01の影を飲み込む。
「04、弾倉交換する、援護しろ(・ミー)!」
(06了解、援護する(・ヤ)!)
ボギー01の背後に位置していた僚機の《ハイザック》が距離を詰める。敵機が一瞬気を取られた隙にスラスターを逆噴射させ、一気に距離を取る。機体の挙動安定を瞬時に確認し、ビームライフルの弾倉を排除、そうして予備弾倉をライフルに装着させつつ、空になったミサイルポッドをパージ。それらの動作を無意識的習慣的にこなしていると、また明後日の方向にメガ粒子の矢が飛んでいった。
(05左腕部に被弾。即応性60%低下)
声色の抑揚も無く、オペレーターの声が鼓膜を刺す。
まただ、と思った。あの敵は、おそらくあいつが乗っているあの《ガンダム》は、自分たちを相手にしながら自分たちを相手にしていない―――。
スロットルを全開に入れ、フットペダルを破砕する勢いで踏み込むや、矢のようにアクセラレートした白い《ハイザック》が猪突する。寸分待たずに丐眄した漆黒の《ガンダム》の藍色の瞳がぎらと睨めつけた。
ビームライフルとビームカノンの撃ち合い。前方後方あるい
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