第2章 反逆の少女たち
第23話 不明レベル値
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をつけていないのですか?」
「ちょっとした諸事情でな……何、深い意味は無い。町にも頻繁に行くしレベル屋でこと足りていたと言うだけの事だよ」
ユーリはそう言って笑っていた。
……深い意味は無いと言っていたユーリだが、意味は勿論ある。
彼にとって、深く刻まれた記憶が関係しているのだ。この話はまたいずれ、別の機会に……。
「やっぱり、ダーリンはつよーい♪ 素敵!」
「流石はランス様ですね。優秀な冒険者です」
リアは悶えて、マリスは頷いていた。
レベルの基準は勿論あり、一般的にはLv10を超えてくると達人と呼ばれる。そして、Lv20を超えると天才と呼ばれてくるのだ。だが、これは勿論、戦えない一般人から見た構図あり、常に訓練をつんでいる軍のトップ等から考えれば、まだ低い為、一概にはいえないが、才能限界値が10に満たない者も数多くいる中、ランス達のレベルは冒険者としてはかなり高位に位置すると言えるだろう。
「……私が気になるのは、次ですね」
「ユーリね。……私も彼の情報は知っておきたかったから、丁度良かったわ。マリス」
「はい。ありがとうございます、リア様」
リアはこの時は、王女の素顔に戻りユーリを見ていた。彼女もマリスと同じ印象をユーリに受けていたのだから。
国の裏事情を知っているユーリ・ローランドと言う人物。正直に言えば危険人物には違いないかもしれない。だからこそ、彼の情報は多く持っておく事に越したことはないのだ。
「がはは、笑いすぎたら片腹痛くなってきたわ」
「しつこいですよ!!もう!!」
「ら、ランス様……」
まだまだ、口喧嘩のやまないこの場所だったが、ウィリスの一言でそれは一気に沈黙へと誘った。
「おめでとうございます。ユーリさんは経験豊富とみなされLv45になりました」
「「「「!!!!」」」」
「なんだとぉ!?」
静まったのは一瞬であり、数値を頭の中で再生して……一気に騒がしくなったのだ。
「ええっ? あ、あれ? どうしたのですか? みなさん??」
「い、いえ……どうしたって……」
「あ、ひょっとして、ユーリさん、今までご自身のレベルを?」
「そうだ! なんだ、そのレベルは!! 聞いておらんぞ!」
「ん、言ってないからな 言う必要も特に無いと思っていたから……、まあ 冒険者としては少々高い部類に入るくらいじゃないか?」
あっけらかんと返すユーリ。
ランスも流石に唖然としてしまっているようだ。かなみは何度も何度も口をパクパクとさせていた。
「しょ……しょうしょう?? 少将ですか!? 何処かの国の軍人さんだったんですか?? ユーリさん!」
「違う違う……、冒険者だといっただろ? なんで階級になってるん
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