二十五章
最後の大戦(2)
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るのだ?」
「俺達には上空から監視している船がいるし、今はまず最優先しない所があるだろう?詩乃」
「はっ。今はまず禁裏の解放と二条館の確保でしょうね」
「それが良かろう。柴田衆と母衣衆と奥方衆呉は禁裏には向かわず、二条館に向かう」
「お願い致します」
「橋頭堡を築かなければ、鬼が攻めに転じた時に戦線の維持が困難になります。・・・・二条館、必ずや確保して下さいませ」
「応よ。孫策様と共にお任せを」
本来なら森一家は五条大橋での戦いの傷を癒す為、出番待機となるはずが無傷なのでこのまま洛中の鬼を皆殺しにする事だ。まだその役目が回ってこないので、主に桐琴と小夜叉には回復魔法をしたので疲労が無くなったのだった。
「ふう・・・・相変わらず一真のそれは気持ちが良いわ」
「オレもだぜ母!次は洛中の鬼を全倒しって事だったよな?一真」
「その通りだが、出来るだけ順番だけは守ってくれ。今からトレミーによる物見と、俺が呼んだ者達に鬼の数やら種類と町民がどれ程残っているのかという調査をな。調査後、森一家に鬼を掃討と共に家屋に火をかけてやる事だ」
「火を掛けるって・・・・おいマジか?そんな事すりゃ応仁の大火の二の舞になっちまうぞ?」
「構わん。洛中の民に恨まれようとも、この戦が終了と共に我らはこの地から脱出する手筈となっている。遮蔽物が多いこの都で鬼を全て殲滅するには、その策しか無いという事だから。火を放つ役は、戦艦にてやってもらう事にした」
「なるほどのう。だから一真は火を放つのにも戸惑いが無い訳か、ワシらは人殺しで鬼殺しをするのが仕事だ。悪名高い森一家だとしても、業とは思わない程に軽い事を言いおる。今更庶民に恨みがあったとしても、一真はそれを浄化する力を持っておる」
「そうだぜ!オレらは恨みなど怖くもない、安心して命令しても構わねえ!それが最前線で仕切る一真だと言う事をな!」
「全く分かりやすい者達よね。私達もいる事を忘れているんだから」
そう言っていた雪蓮であったが、日本酒を一口飲んでから奥方衆呉はこのまま待機となった。森一家の次の指令は、鬼共皆殺しとなるからだ。家老達にとっては、一真の覚悟を見せられてからなのか色々と余裕さが出ていた。三バカにも見習わせたい所だが、三若が調子に乗ったので二条館の確保を三若だけにやってみせろと言った壬月。
「任せて下さいよ!おい犬子、行くぞ!」
「わんっ!」
「それじゃ行ってきまーす」
「壬月様も若手を乗せるのがお上手ですね」
「お前には負けるがな。・・・・では私と奥方衆呉も行く」
「はい。背中はお任せを。・・・・武運を」
「おう。摩利支天に祈っておいてくれ」
そう言って柴田衆と織田の母衣衆
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