第31話 黒の剣士、再会を喜ぶ
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とになったみたいだ。なんか知らんが“邪王”のオッサンはオッサンで闇の書にご執心だったが、“大帝”さんは好きにさせるみたいだぜ?」
「邪王が?何故……」
「それよりも大兄貴、重要な話はここからだぜ?」
「重要?」
「ああ、あの野郎が海鳴に潜伏してるって話だぜ?」
「っ!!」
又兵衛の“あの野郎”という単語に雷の眼は大きく開き、次の瞬間……
「そうか……」
そう一言つぶやき、キリトやアスナの前では決して見せなかった悪魔のごとき凶悪な笑みを浮かべていた。しかも彼の瞳の色が蒼から血のような紅に変わっていた。
「仁九郎!又兵衛!お前たちはカラスとネコを使って最近海鳴に住み込んでいる人間の情報収集に徹しろ!!」
「応!」
「その情報が整い次第、如何するつもりで?」
又兵衛が力強く応え、仁九郎の言葉に雷は
「無論…“ヤツ”の首をとる!!そのために私は今まで生きてきたのだから!!」
雷の言葉に覚悟を決めたのか刃九郎と又兵衛は片膝を付き、誓いを立てた
「ならば我らも、この命尽きるまで、兄者に御供する所存!」
「俺達はアンタに命と心を救われた。だからこの命、アンタのために使いたい!!」
2人の言葉に雷は激昂する
「ならば着いて来い!!鮮血の騎士団よ!!」
「「御意!我らが兄!我らが将!!我らが王!!!“狂王”ライゼル・S・クロウリーよ!!」」
仁九郎と又兵衛を先導する雷……否、“狂王”ライゼル・S・クロウリーは仲間を連れて闇の中へ消えていく。この時、彼らの行く末を知る者は、まだ誰も知らない……
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