第31話 黒の剣士、再会を喜ぶ
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「師匠!」
キリトの師匠と名乗る男…皇 雷の介入によってキリトは九死に一生を得た。もし雷の介入が間に合わなかったたら須郷のナイフで命を落としていたかもしてなかった。
「和人……事の詳細は直葉から聞いている。この男は私が抑えているから、お前は早く彼女の元に行って来い!」
キリトは師と呼ぶ雷を心配するように声を掛けるが雷は須郷に隙を見せずに早く行けと言う。対するキリトは「けど…」とまだ不安を拭えていないが己の師…雷の背中が語っていた
―――いらぬ心配だ―――
「少しは自分の師を信じろ」
「…わかった。ありがとう、師匠!!」
そう言うとキリトはそのまま病院内に駆け込んだ。しかし…
「待てよ……このクソガキ!僕を無視するな!!」
雷とキリトの話の途中から目を覚ましたのか、まるで自分のことは眼中に無いと言わんばかりに話を進められ、気を失っていたはずの須郷は眼を覚まし、キリトを追いかけようと覚束無い足で走り出した。しかしそうはさせないと雷が須郷の目の前に立ちはだかった
「行かせると思うか?外道が…お前ごとき人の心を無くしたクズが……我が弟子 和人の道を遮るんじゃない」
「畜生……っ!あと少しで…あと少しで僕は世界の王に…神になれたのに……っ!この現実の世界だって、僕は王にもなれたんだ!それなのに…それなのに……あのクソガキは僕の足を引っ張ったんだ!そんなガキはこの僕が裁くんだ!邪魔を……するなぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
そう叫びながら須郷は雷に向かってナイフを突き刺そうとするが雷は焦る事無く左手でナイフを持っていた須郷の右手首を掴んだ
「お前ごときが王になれると本気で思っていたのなら……いつまでも都合の良い妄想の中で溺死していろ…」
―――バキィッ!―――
「がぁっ!」
二度目の拳が効いたのか今度こそ須郷は気を失い、動かなくなった
「…ふぅ………そこで物陰に隠れている3人。もう出てきてもいいんじゃないか?」
「「「………」」」
雷の言葉にタカトラこと藤堂平助、ソウジこと沖田総一郎、ヤマナミこと山南敬介の3人が姿を現した。そして3人の代表として山南が雷に声を掛けた
「申し訳ありません。こちらも貴方が何者なのか…本当にキリトくんの味方なのか確かめたかったのです」
「成程…そちらの言い分も最もだが………先程の私と和人の会話を聞いていたなら分ったはずだ。アイツには二刀流の基礎を叩き込んだのでな……弟子として可愛がったアイツを裏切るマネなど、私はせんよ」
雷の眼を山南は観察し、あるモノをかんじた。この男の言葉に嘘は無い。しかし、なにかを隠している。それを感じた山南は今は
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