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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
ピンチの後にチャンスあり?
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をすれば良かったね」
数ヶ月って…そんな暇があるわけ……あ!
そう言う事か…お父さんは『祠の牢獄』から『アッサラーム』に、ルーラで移動した事を問題視しているんだ。
時間をかけて船でアッサラームへ向かえば、その間にも戦闘で実戦訓練を行う事が出来たのだと言いたいのだろう。
“急がば回れ”の悪いお手本みたいな団体だな…
私もお兄ちゃんも…ウルフやカンダタですら、俯き黙ってしまうお父さんの言葉。
(ドン!)
「ティミー…よ、余計な事を…しないで…よ…あ、あんな敵…私…たち…だけで…大丈夫なのに…」
しかしアルルさんだけは、お兄ちゃんの胸を力一杯押し、息を切らしながら手出しした事に不平を言う。
勿論それは、ルーラ使用を特に要望していたお兄ちゃんを庇う為の強がりであるのだが…
その姿は健気だ。
私も見習おう!
小一時間の休憩後、再度奥へと進行する私達…
きっと私の今までの行いの悪さが呼び込むんだろう。
またもや先程と同じモンスターが現れ、私達に襲いかかってきた!
ごめんなさい神様…もう良い子になるから、マジで見逃して!
「ハツキさんはトロルの相手を、カンダタさんはガメゴンロードを牽制して、アルルとウルフ君は地獄の騎士を全力で倒して!マリーは後方から魔法で援護…ガメゴンロード以外に、メラを唱え続ける様に!」
大して信じていない神様に、心から祈りを押し付けていると、突然お兄ちゃんが大声で指示を出してきた。
慌てた私は兎に角メラを連発する。
神様への祈りが届いたのか、はたまた私が天才なのか…初っぱなにフロストギズモへ命中させる事が出来、アッサリ消滅させる事が出来た。
あのねちっこいヒャダルコを取り除いた事により、ウルフ達は断然有利に戦闘を進める事が出来る!
しかもお兄ちゃんの指示が的確で、瞬く間に敵は駆逐されてしまった。
う〜ん…普段は頼り無く見えるけど、やっぱりお兄ちゃんってば凄い!
「どうですか父さん!アルル達は十分強いんですよ!敵の特性を把握して、それにあった戦い方をすれば、十分やっていけます!」
んー…どうだろう?
今回の功績はお兄ちゃんにあって、アルルさん達には何もないと思う。
完璧に適材適所を見極め、瞬時に対応する事の出来る天空の勇者様が凄いのであって、やっぱりアルルさんではまだまだ………
お父さんにもそれは解っているのだろう…
アルルさんを擁護するお兄ちゃんを抱き締め、ただ黙って頭を撫でるだけだった…
それから暫くはお兄ちゃんが指示を出して戦闘を行っていたが、コツを掴んだらしくアルルさんも指示を出し始め、気付いたらアルルさん指揮の下、私達は戦闘を行っていた。
「どうですか父さん!…アルル達は十分に強いですよ。戦い慣れた弱い敵とばかり戦うのも良いです
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