新隊長と米田の試し中編
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さくらは大神一郎を連れて帰った後、自室に戻ると、表情の暗い直哉がいた。
「直哉君どうしたの?何かあったの?」
「さくら・・・お姉ちゃん僕は、男の子だよね?そしてお姉ちゃんの許婚だよね?」
「ええ、当たり前じゃないそれがどうしたの?」
「うわああああん。お姉ちゃん」
直哉は、泣きながらさくらに抱きついた。そして、さくらに事情を伝えた。
「「実は支配人が、僕にずっと女装をしていろと言ったんだ」
「ええ、何でそういうことになったの?直哉君」
「うん今日新隊長来たよね?」
「ええ、大神さんね」
「支配人は二つの試しをすると言って、一つは、お姉ちゃんも知ってる奴ね」
「ええ」
「二つ目の試しは大神さんがいつ僕のことを男と気が付くかだって」
「だから大神さんがずっと気が付かなかったら、僕ずっと女装したままで暮らさないといけないんだよ」
「僕さっきマリアさんと大神さん見たけど、絶望だったよあの人間違いなく、僕のこと女の子と思ってるよ絶対」
「あーあ、こんな事なら本当に女の子として、生まれたらよかったなあ」
「直哉君・・・」
結局その日は、直哉は、夕食も自室で食べるほど、かなり重症だった。
さくらもすみれやマリアやアイリスに相談するが、なかなかいい案が出なかった。
そして翌日・・・
大神は帝国華撃団ビ配属されたのに、歌劇団の部分しか分からない大神にとって、支配人に文句言いに行くしか思い付かなかった。
大神が支配人室の前に行くと、米田は何処かに電話をかけていた。
「それにあの子に無理させてたとは、思わなかったです。まさか花組全員からあんなに好かれるとは、思いませんでしたよ」
「おっと文句に来たみたいです。それでは」
「どうやら終わったみたいだな」
そして、大神は支配人室に突入した。
そのころ舞台の練習をしている直哉たち花組は・・・
「直哉君実はね、直哉君が苦しんでる事を支配人に、言ったら二つ目の試しは、中止にしていいていってたわよ」
「本当・・・さくらお姉ちゃん?」
「ええ、」
ありがとうマリアさん、すみれさん、アイリス、お姉ちゃん皆さんありがとう」
直哉が満面の笑みで、4人に感謝の言葉を言っていた時、4人には共通の想いが誕生していた。
この子には笑顔のままでいてもらいたいと言う気持ちが。
そして直哉と、さくらは、舞台稽古をおえ、自室に戻ろうとした時落ち込んで歩いている大神を見つけた。
「あら大神さん大丈夫ですか?」
「ああ、さくら君か、おやその子は?」
「初めまして、大神さん僕は、さくらお姉ちゃんの弟真宮寺直哉
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