二十五章
最後の大戦(1)
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「先手、長尾衆と奥方衆魏、五条大橋に突入しましたー!」
「ほう。流石は越後の龍と奥方衆魏であるが、まさか我らの足軽達を夜叉化するとはな。これが一真様が言っていた聖なる儀式の全貌か、総攻撃の命にも臆せず馬腹を蹴り上げている」
「ふっわー、ホントだー。それに付いて行く長尾衆も、同じ人種とは思えないですねーあははー!」
「まぁ尾張兵は軟弱で北陸兵は精兵って言うもんねー。仕方なーい仕方なーい」
「貴様らなぁ・・・・!『パシイィィィィィィィィイン!パシイィィィィィィィィイン!』おお、一真様のハリセンがまだ見れるとは思いませんですぞ」
『お前らは長尾や森一家にだって負けられないとも言うが、それは俺らに喧嘩売っているのと同じ事だ。俺達が劣らぬ程に戦えると言う事ならば、見上げた心意気とも言うが俺らを舐めないで頂こうか』
和奏が言おうとした事を言ったので、壬月は微笑んでいたが三バカらは藪蛇やら森一家には勝てないと言っていた。戦闘民族である森一家ではあるが、俺達は黒神眷属であり常に最強だと心がけている。森一家の中では各務が一番まともだと聞いているが、それは勘違いであった。
「阿呆。まだまだケツの青い貴様らは知らんだろうが、森一家の各務勘二郎・・・・今は清右衛門だったか。あれは鬼兵庫の二つ名を持つ化け物だぞ」
「化け物っ!?あんな優しそうで、お嬢様でお姉さんって感じの風貌なのにー?」
「まーぶっ飛んだおつむの当主を補佐して、尚且つ、荒くれ者揃いの森一家をシメてるんだから、それ相応の化け物さんじゃないと、やってられないよねー・・・・」
「あの人がねー・・・・壬月様、その各務さんってどんな化け物具合だったんです?」
和奏は気付いてないのか、各務にさん付けしているな。ヘタレな和奏にとっては、どうなんだろうとな。
「奴の若かりし頃、領地問題で親戚と揉めていたらしくてな。その問題を解決する為に取った行動が、まさに鬼と言えるものだったのだ」
「解決の為に取った行動?何だろう?」
「兵を率いて討ち入りー、とか?」
それが普通と考えていた三バカであったが、普通の奴が森一家副官を務まるはずが無い。どんな行動を取ったかを聞いていた雛だったが・・・・。
「奴は相手の屋敷に一人で夜討ちを掛け、家人総勢三十五人を撫で切りにして逃走し、その上、追って二十人を返り討ちにして遁走しよったのだ」
合計五十五人を一人で撫で切りするのは、一見すると無茶苦茶ではあるがここにいるだろうに。一人で数百体以上を撫でるようにして斬り倒した神がな、それに各務は元美濃国主・土岐頼芸の妹さんの娘である。とんでもないお嬢様だが、道を踏み外したらしいがその頃から桐琴に可愛がられたいたようだ。
「何と言う戦闘民族・・・・空気に触れた
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