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101番目の舶ィ語
第六話。魔王降臨?
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「え、えっと……」

鳴央ちゃんの困ったような、安心したかのような声が聞こえるが、きっと今だに彼女はバスタオルがはらりと落ちていて、大変なことになっているに違いない。

「ここは(ヒステリアモードの)妄想力で……」


脳内に浮かぶのは全裸になった鳴央ちゃんと、音央。
大事なところは薔薇の茨がきちんとガードしている。
はらりと落ちるバスタオル。
?を赤く染めるナイスバディな巨乳姉妹。
肌から落ちる雫がまた印象的で……。

「そういうのいいですから」

ポカッ、一之江に頭を軽く殴られた。

「はい、スミマセン」

「よろしい」

俺はその場に正座して、反省の意を示した。

「ふええ……ともあれ、みずみずいらっしゃい」

「もしもの時の鍵が、こんな形で役立ちましたね」

「こんなこともあろうか、だよねん」

「流石でした」



「どんな周到さなんだよ、それ」












2010年5月?日。

ふと目を覚ますと、そこは知らない部屋だった。
赤い絨毯、何百本とある蝋燭。
山羊や鶏の骨。
分厚いカーテンに遮られた大きな窓。
あたしが寝かされていた部屋の暖炉の中ではグツグツと煮える大きな鍋が置かれていて。
極めつけに床に敷かれている赤い絨毯には巨大な円形(サークル)に、円の内側に描かれた五芒星の印。
そう。一般的にいう『魔法陣』という物が描かれていた。
まるで物語に出てくる『魔女』の館や黒魔術の儀式を行う……そんな怪しい感じがした部屋だった。

「ううっ……」

呻き声がすぐ近くから聞こえてきて。
恐る恐る背後を振り向くと。
そこには……。


金髪ツインテールの身に覚えがある女の子が床に寝ていた。

「理子? ちょっと起きなさい、理子??」

驚いたあたしは理子の身体を揺らすと。

「えへへー、キーくん(・・・・)ー。そこはダ・メだぞー?」

気持ち良さそうにヨダレを垂らした馬鹿がおかしな妄想をしていた。
イラッときたあたしがこのあと発砲したのは悪くない!
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