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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
魅惑の夜は終わらない?
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して、私達が現れなかったら気付いた時点で中止したのだろうか?
「んぷはっ…だ、だってさぁ……アルルじゃ出来ないから、ティミーに経験させたかったんだ!父親として男の楽しみを体験させたかったんだ!」
お母さんの胸から顔を解放させ、悪びれることなく本音を語るお父さんは凄い…どっかおかしいけど凄い!
「わ、私じゃ出来ないって…よ、余計なお世話よ!胸の事は言わないでよ!!」
(バリバリバリ…ドーン!!)
貧乳を指摘されたアルルさんが、大激怒の末放った魔法は『ギガデイン』だった…
「うわぁ、危ね!!………当たったらどうすんだよ!?」
でも驚異的な素早さで避けるお父さん…貴方は人間ですか?
「当たりなさいよ!当たるのが礼儀でしょ!!」
どうやら新しい礼儀作法が出来たらしい。
「ヤダよ…女の子が怒って放つ電撃に当たるのは『諸星あ○る』くらいなもんだ!」
お、上手い事言う……いや違う!
それで笑うのは私ぐらいなもんだから!
みんなには解らないから!
「何を意味の分からない事を…」
ほら…他には誰も笑ってない。
まぁこの状況が笑えないのかもしれないけど…
お父さんと女性陣の口論は止まらない。
周囲のお店の店員さん達も、甚だ迷惑そうに私達を見続ける…
そんなタイミングでヤツは行動に出た!
悟られない様にお父さんの側へ近付いたミニモン…
一瞬の隙を付いてお父さんの腰に差してあった『変化の杖』を盗み逃げ出したのだ!
突然の出来事に一瞬誰も動けなかった程…
我に返り慌ててミニモンを追いかける私達。
先頭を走るお父さんが一件の民家を指差し、
「アイツあの家に入ってった!」
と言って無断進入する。
幸か不幸か住人が不在だった民家は薄暗く、慎重に室内を捜索する事に…
幾つかの部屋をチェックした後、とある部屋の隅で蹲るミニモンを発見する。
近付き捕まえようとすると…
「ニャー」
と猫真似するミニモン…
「お前…何やってんの?」
誰もが不思議に思うヤツの行動。
そしてミニモンが言った台詞は、
「?………げ!化け損ねた!!」
うん。馬鹿だとは思っていたけど、これ程までとは驚きだ。
お父さんの拳骨が後頭部に落ち、今回の一件の落ちもついた。
なお、その日の夜…
頑張ってウルフにパフパフしてあげました。
全然足りなかったけど…
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