第19話 数の子シスターズ、回転寿司に行く
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「暇っス、暇っス〜!!」
あーやかまし!!
少しは姉達を見習えよ!!
フェリアは自分の読みかけの本を読んでるし、セインはライと静かにしりとりをやっている。
ノーヴェは相変わらず携帯をいじってるが、静かにしている。
何でこいつだけ………
「………これ貸すから少しは静かにしててくれ」
そう言って貸したのはPSP。ゲームはぷよぷよに似たパズルゲームだ。
「おお、流石レイ兄!!では早速」
これで少しは静かに………
「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイっス!!もう少しでゲームオーバーに!!」
と期待していた俺がバカだった………
PSPを持ちながら体も動くウェンディ。
フェリアと同じように文庫本を読んでいる星と夜美はとても邪魔そうだ。
「ああ!!こんな時に!!!なんて奴っス。鬼畜っス!!この外道!!」
………頼むから本当に静かにしてください!!!
周りのお客様の目がとても痛い。
このままだと店から追い出されんじゃないのか………?
「やっと食べられるっスね」
「………ああ」
お前の所為で俺の疲労感は半端ないよ。
「うわぁ〜」
目をキラキラさせながら言うセイン。
「本当に寿司が回ってきてるぜ………」
そう言いながら写真を撮るノーヴェ。
「それくらいにして早速食べようぜ」
この人数だと少し狭いので二つに別れてそれぞれ食べ始めた。
「これは何スか?」
「ぶりだな」
「うまいんスか?」
「………食ってみろよ」
「それじゃあ………」
皿をとって、ぶりを食べるウェンディ。
「うまいっス!!ヤバイっス!!最高っス!!」
「醤油がこぼれてるぞ。もう少し落ち着いて食べろよ………」
ウェンディは楽しそうに食べているのだが、俺の食事に支障が………
同じ席に座っている夜美とノーヴェは黙々と食べてるし………
セインやライの事を星に頼んで別の席にしたけど失敗だったかな。
俺は小皿に醤油を入れ、わさびを大量に入れる。
やっぱりわさびは多く入れないとな。
「零治、何だその緑の物は」
「ノーヴェ、舐めてみるか?」
俺は少しいたずらしようと提案してみる。
「じゃあちょっと………」
箸にわさびを付けて舐めてみるノーヴェ。
いきなりそんなにいったら………
「%$#&#$%!!」
言葉になっていない声を上げ悶えるノーヴェ。
速攻で水を飲んだ。
「どうしたんスか?ノーヴェ………」
「ウェンディも舐めてみるか?」
「じゃあ、私も舐めてみるっス」
ウェンディも箸でわさびを取り、それをそのまま食べる。
コイツ、ノーヴェの状況見てなかったのか?
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