第19話 数の子シスターズ、回転寿司に行く
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『回転…鮮』と看板に書いてある店に着いた。
時刻は17時半。結構早い時間に来た方だと思っていた。
「すごい人ですね………」
「まだ五時半なのに………」
「どういうことだレイ?」
夜美の言葉で皆が俺を見る。
「キャンペーン中だってこと忘れてた………」
旗が入口に立っており、そこに『大トロキャンペーン実施中』と出ていた。
「………取り敢えず予約だけしてくる」
そう言って俺は皆を置いて店の中に入った。
「1時間待ちだってよ………」
早めに来といてこれか………
「なんだよ、結局直ぐに食べられないじゃないか」
携帯をいじりながら言うノーヴェ。
その携帯は昨日のデパートで購入した奴だ。
一応ウェンディとセインにも渡したが、ウェンディはアプリに夢中で暇さえあればやっている。
現に今もドラOエに似ているRPGをやって時間を潰している。
「悪かったって。それに1時間なんてあっという間だろ。それに19時とかだったらまた20時半位になってたかもしれないし………」
「そうかもしれないけどよ………」
そう言いながらも携帯をいじる手を止めないノーヴェ。
「っていうか何してんだ?さっきから」
「ど、どうでもいいだろ!!」
慌てて携帯をしまうノーヴェ。
気になる………
まぁ無理やり見たら殺されそうだし、止めとくか。
「ノーヴェ、フェリア姉の画像を整理してたんだよ」
「ちょっ!?セイン!!」
ああ、俺が送った画像か。
よっぽどフェリアが好きなんだな………
「で、よかったか?」
「ああ、どれも最高だ!!流石、フェリア姉!!」
ボリュームがデカいせいで周りの人にも聞こえてしまう。
フェリアは恥ずかしそうにうつむいてる。
「迷惑だからでかい声出すのは止めろよ………」
「お、おう。悪い………」
周りの目を見てボリュームを下げるノーヴェ。
これで静かになると思ったが………
「ああ〜!!何でここでMP切れを!!あともう少しなんだ!!頑張れレイ!!」
ウェンディが携帯をいじりながら興奮している。
今度はウェンディか………
っていうか何で俺の名前!?
「星、頼む」
「はい、分かってます」
そう言って、星はウェンディを外に連れ出した。
少しは反省してこい………
「うう、星姉〜ひどいっス………」
「ウェンディが悪い。少しは反省しろ」
フェリアにも厳しいことを言われ、何も返せなくなるウェンディ。
今、ウェンディの携帯は星が持っている。
「暇っス、暇っス〜!!レイ兄、まだっスか?」
「後30分位だ………」
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