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101番目の舶ィ語
第二章。ベッド下の男
第三話。口は災いの元っていうけど、ヒスキンにとってはそれがデフォ!
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、紳士の嗜みだよ?」

「ふんっ!」

例のごとく、またヒスっちまった俺に音央は蔑んだ瞳を向けると、顔を背けて一人でご飯をパクパクと食べだした。
……何を怒っているのかな?
音央は怒りだしたが、まあいつもの事だ。
比較的平和なランチと言っていいだろう。

「モンジ」

俺の隣に座り静かにお弁当を食べていた一之江が急かすように呟いた。
ああ、わかっているよ。
わざわざ生徒会室までご飯を食べに来たのは、先輩を見てデレデレする為じゃないって事は。
だけど……先輩を見ていたらデレデレしたくなってきたなぁ。

「殺しますよ?」

「はい、冗談ですとも一之江様!」

一之江の殺しますよ、は冗談ではすまないからな。
いや、冗談だと思うけど。
……冗談だよな?

「ごほん。ああ、そういえば先輩」

俺は極力自然を装って会話を始めた。

「むにゃ? モンジくんもむぎゅう〜、ってされたい?」

「是非に??」

反射で答えてしまった俺は悪くない。

直後。


ぐさり。

と、俺の脇腹を熱い何かが突き刺さったような、そんな感触を感じた。

「ぐほおおおぉぉぉっ??」

「わっ、どうしたの??」

脇腹が熱い! というか痛い! というより死ぬほどヤバイ! のに死ねない!
苦の四段活用を味わう俺をよそに一之江はすまし顔をしている。
一之江は毎回俺に何を刺しているんだ??
凶器はどこにもないし。

「ちょ、ちょっと、突然腹痛が……」

「わわっ、だいじょうぶ?? おトイレ行ってくる?」

「い、いえ、すぐに治りますので……ぐぅぅ」

チラッと一之江を見ると、すまし顔でお弁当を食べている。
ぐっ、清楚な見た目だけに絵になるのが腹ただしい。

「会長、最近は何かクラスメイトさんから、怖い話を聞いたりしませんでしたか?」

そんな事を思っていると見かねたのか、溜息交じりに俺の代わりに音央が聞いてくれた。
そう、俺達にとって詩穂先輩は重要な情報源だったりするのだ。
『赤マント』の事も含めて何か噂話だけでも知っていれば聞き出したい。
それが今回生徒会室でランチを食べる一番の理由だ。

「あ、そうなの! もう、聞いてよ、音央ちゃん、モンジくんっ!」

音央の問いに先輩はそうだった! と思い出したかのようにパタパタとホワイトボードの方に走って、黒いペンのギャップを外しながら言う。

「『ベッド下の男』っていうのがいるらしいの!」

先輩はホワイトボードに、平たいベッドのようなものを書いて、その下の部分に矢印を描いた。
俺が知りたかった『赤マント』ではないが、それも気になる話だ。
ベッド下の男……どこかで聞いたような気がする。
テレビとか
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