No,02
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「うわっ!・・・アスナかよ・・・」
「よし!シェフ捕獲」
キリトに声をかけたのはアスナ。
ギルド『血盟騎士団』の副団長にしてSAOで五本の指に入るほどの美少女だ。
「アスナ久しぶり。元気にしてた?」
俺がそう問いかけるとアスナはにこっと笑って
「レイン君も元気そうだね」
といった。
はっとしたようにキリトはアスナに
「そういえば今料理スキルどこまでいった?」
と尋ねた。
「聞いて驚きなさい。先週で完全習得したわ」
「「なっ!!」」
キリトの顔には呆れの表情がにじみ出ていた。
「ちょうどいいじゃん」
と俺が言うとキリトもうなずいて
「ちょっとこれを見てくれ」
と〈ラグーラビットの肉〉を見せた。
「こ、これってS級食材じゃない!?」
「取引だ。こいつを料理してくれる代わりに一口食わせてやる」
言った瞬間アスナが動きキリトに迫る。
「は・ん・ぶ・ん!」
「俺もいるから三分の一ねー」
キリトはアスナの剣幕に押されてかうなずいた。
でもよく考えてみたら・・・。
「「どこで料理するの?」」
見事にアスナとかぶった。とにかく先に自己主張しておく。
「俺の部屋無理だよ〜。汚いし」
「俺も無理」
キリトも早かった。
「じゃあどうすんのよ」
「・・・」
「・・・」
二人かおを見合わせているとアスナがはあとため息をつき
「仕方ない。今回は食材に免じて私の部屋を提供してあげなくも無いけど」
理解するのに3秒必要した。
「へえ・・・」
俺はふと気がついてとっさに
「よし!頼んでいいかい?」
といっていた。
「よし、じゃあ悪いが取引は無しってことで」
エギルに俺が言っている間にアスナは
「このまま直接『セルムブルグ』迄転移するので護衛は今日はもういいです。お疲れ様」
と声をかけていた。
「ア、アスナ様!このような所に足をお運びになるばかりかこのような得体の知れない奴等をご自宅に伴うなどとんでもありません!!」
「おやおや随分な言い様だね。君の家の教育が透けて見えるね」
「な、なにおう・・・」
俺と護衛の男・・・クラディールといったか、が一触即発の状態を見かねたのか
「とにかくもういいです」
と押し切った。
と同時に俺とキリトは首の後ろを捕まれてずるずると引きずられていった。
そしてここはセルムブルグ。降り立ったころには日も暮れ始めており美しい風景が眼前に広がっていた。
「うわあ・・・いい景色だな・・・」
「広いし人は少ないし、開放感あるよな」
「なら君たちも引っ越せば?」
「「そんな金ありません」」
二人見事にハモっていた。
「っていうかさっきのあれは神経質すぎるでしょ。あれはやばい気がする」
「うん・・・。本当はいいんだけど参謀職に押し切られちゃ
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