第六話
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がかかりそうですね。それにしても
「300年前に勇者召喚ですか」
「ええ、勇者ジロウハセガワ。かつてアーク、いえ世界を救ったと言っても過言ではない方と伝えられています」
心なしか目をキラキラさせるアリサさん。
そんなことより、なんか嫌な予感する。
ハセガワまでは良かったけど、ジロウってもうそれフラグじゃないかな。
いや気のせいだ。関連性ないよ。
「ただそのハセガワは女性関係がだらしなかったとも伝えられています。そういうところは尊敬できません」
がびーん。
フラグたった。
「ハセガワさんのこと尊敬してるんですね」
「は、はい」
「まぁ勇者のことは置いといて。僕はとりあえずこの近くの、えーと、アークの王都のアーラートか。そこに向かおうと思ってるんですけど、アリサさんはどうします?安全な場所まで一緒にいきましょうか」
「……い、いえ私は、そ、その王都へは戻れません」
俯きそう言うアリサさん。
「どうしてです?あ、おっぱい丸出しだからですか?」
「ち、違います!」
破れた服はそのままなのでぶるんぶるんである。
「ならどうしてですか?アークの騎士隊長なんですよね?隊はもう全滅してますけど」
「だから!」
声がつん裂く。
「私には、生きて帰る資格がないんです……!一人のうのうと帰っても隊の騎士たちの家族、友人、それどころかきっと国民全員に責められるから!それならば帰らずどこかへ消えてしま」
「ダメです」
「ど、どうして!」
涙がどんどん溢れ出ているアリサさんは、やっぱり可愛い。
「責任は果たしましょう」
「……帰れば、死罪を言われるかもしれないんです。私は、わ、我儘かもしれないけれど、それでも、どうしても死にたくない……!」
僕は屈んで俯いたアリサの顔を両手で挟み視線を合わせる。
「それでもです。謝りに行きましょう」
「……」
「いいですか?」
「……分かり、ました」
「その後、逃げましょう」
「え……?」
「僕と二人でアークから逃げましょう。僕は寝れればそれでいいので。アリサさんが良ければ二人で逃避行デートです。デートにしては長いけど」
美人とデート出来るんだ。
逃避行ぐらい余裕余裕。
「……うっ……わ、私と」
それにしてもよく泣くなおぬし。
「逃げてくれるん、ひぐっ、ですか?」
「いいですよ」
「……うっ、うっ……あの”……」
「はい?」
「……抱きしめ、ひっ……くれまぜんか……?」
「はい」
「ありがとう、ございま、す」
「いいですよ」
あ、すんごいいい匂いする。
あとおっぱいすごい。やば。
「ちー
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