暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story4:二人の美しい女性(ひと)
[9/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は少し驚いた表情を浮かべる。しかしすぐに小さな笑みを浮かべ、頷いて答えた。
 そうか…やっぱり、あるのがデジタルワールド。デジモンが存在しているのだから、あるとは思っていたが…!


「じゃあ、デジモンは人間が作った存在じゃなく、デジタルワールドに“生きる”デジタル生命体…そうだよな!」

「…えぇ、そうよ。あなたの世界では、デジモンは人間が作ったプログラムだとされているみたいだけど」


 そうか、そうか…やっぱりそうか! じゃあテリアモンに触れた時に感じた温もりも、ホンモノだったんだ。ユーゴが言っていた“デジモンはプログラム”っていう感じに違和感を覚えたのも、間違いじゃなかったんだ!


「……よし、謎は解けた。俺からはもういい」

「…本当に面白い人ね。ここについて、知りたいとは思わないの?」

「…………あ、そうか。それもそうだな」


 いやぁ、デジモンの事ですっかり失念していた。失敬、失敬。


「で、ここ『デジラボ』っていうのか?」

「そう…『デジタルモンスター・ラボラトリ』。『タルラボ』でも『モントリ』でも、略し方は自由だけど…」

「いえ、『デジラボ』で結構です」

「ふふ、私もそれをオススメしているわ」


 そうだよな、他二つはなんか違うよな。『デジラボ』でいいよな。
 ……そう言えば、


「あなたが俺を、ここに呼んだのか?」

「…いえ、それは少し違うわ。―――あなたが、私を呼んだの」

「俺が?」

「そう。あなたはデジモンと、深く“交わり”はじめている。その“運命の交叉”に引き寄せられ、あなたを見つけた。つまり私は、あなたに呼ばれたのよ」

「“運命の交叉”…あなたとの出会いも、運命だとでも言うのか?」

「ふふ…どうでしょうね」


 さて、話はこれぐらいにして。
 そう切り出して、彼女はここ―――デジラボの施設について、話し始めた。

 デジモンを広い空間に置いておける『デジファーム』、傷ついた身体を癒す『メディカルマシーン』など、デジモンと関わっていく上で必要になっていくであろう施設が、いくつかあった。


「これ全部、俺が使っていいのか?」

「その為にここへ呼んだのよ。それと、『デジファーム』に関してはあなたのデジヴァイスと直結できるようにしてあるわ。もしデジモンを外に出さないでいたいなら、デジヴァイスを起動してデジファームに送るといいわ。デジヴァイスを通じてなら、そこでデジモン達と通信もできる」


 へ〜、中々便利だな。


「デジラボの機能については、理解できたかしら」

「あぁ。こんないい場所を使わせてくれて、ありがとうな」

「…お礼なんかいいわ、私はただ確かめたいだけ。あなた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ