マブラヴ
1076話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て進める。
間合いがみるみる近づいてくる中、当然向こうとしてもこっちを黙って見ているような真似はしない。手に持っている突撃砲から36mm弾を連射してくるが、ミロンガ改の運動性は伊達じゃない!
こちらを穴だらけにしてやろうと放たれる弾丸のほぼ全てを回避しながら敵へと突っ込んで行き、どうしても当たりそうな攻撃はEフィールドによって弾かれる。
ぶっちゃけ、これがニーズヘッグならこの至近距離からの攻撃でも全て回避してみせるんだが、T-LINKシステムを通していない操縦ではどうしても機体の追従性に難が出てくる。
寧ろ思考した瞬間に機体がその通りに動くT-LINKシステムに特化している俺の操縦技術が異端なのだろう。
普通の機体であれば、どうしても頭で反応し、肉体を動かしてコックピットで機体を動かし、機体がその操作を実行するという風に何手間も余計に掛かるのだからしょうがない。
距離を詰めたミロンガ改は右手に持っているビームマシンガンはそのままに、左手でビームサーベルを展開する。
それを見たF-15Eは慌ててそれ以上近寄らせまいとして、突撃砲についている120mm砲を放ってくるが……
「効くかっ!」
斬っ、とビームサーベルで一閃すると、次の瞬間には砲弾が真っ二つに切断されて後方で爆発する。
それを見て、どうしようもないと判断したのだろう。F-15Eは俺から距離を取ろうとするが……機体の加速性能が違うんだよっ!
F-15Eの右側を通り抜け様に、ミロンガ改の左手に持っているビームサーベルを一閃。コックピット諸共に胴体を上下に切断していく。
にしても、さすがにF-15E。戦術機の割にはかなりの飛行時間だな。
基本的に空を主戦場としているシャドウミラーの機体相手に、何度か地上へと降りてはいるが、すぐにまたスラスターを使って上空へと戻ってきている。
背後で生じた爆発光を感じつつ、次の獲物を探して周囲を見回す。
この辺もT-LINKシステムがないと不便なところだよな。T-LINKシステムは空間内にいる敵機の捕捉も容易く出来る為に、こうして敵を探すのに手間取る必要もない。
……とはいえ、こうして見る限りだと既に殆どの敵機が撃墜されており、アメリカ軍のF-15Eも一時期の混乱から復帰して味方と共に恭順派のF-15Eへと向かって攻撃を開始している。
正直、ここまで圧倒的に事を進めた以上は俺達がここにいてもいなくても、結局は同じだろう。
敵機の生き残りがこっちに攻撃を仕掛けようとしてきたのを牽制するためにS-11搭載のミサイルを発射。多数のミサイルに反応出来なかったらしく、大きな爆発諸共に敵機は消滅した。
『全機、一応向こうの情報を聞き出す為に捕虜は取っておきたい。その辺を考えて生け捕りも考えておくように』
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ