第2章 反逆の少女たち
第21話 四魔女の一角:ミル・ヨークス
[6/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に先ほどのと同じ数だけを呼び出す。
「ぐぬぬ!! おのれ! 卑怯な!!」
「そっちこそっ! その剣は、幻獣さんの天敵なのに!」
「何を言っているのだ! こんなダメージを与えられない敵を量産した貴様に反則呼ばわりされたくないわ!」
ミルは別にランスに言ってるわけでないのに、何故かランスが激しく反応していた。……自分の下僕の成果は自分のもの、と恐らく思っているのだろうけど、ここはスルーをする事にした。
「ふん! おい、ユーリあのミイラ男から貰った剣でさっさと倒すのだ! そして、戦いが終わったら、その剣オレ様に寄越せ」
「理不尽すぎでしょ!!」
「それに、ユーリ1人に戦わせて自分は楽するつもりか」
ランスは胸を張りつつ理不尽にユーリ言っていた。その光景を見たら、こんな戦闘中なのに呆れた視線を送らずにはいられないのがミルとマリアの2人だ。だが、自分達には何も出来ないのには変わりないのも事実だ。
「はぁ、とりあえずお前はコレを使え。一応言っておくが、返せよ。それは」
ユーリは、幻獣の剣を鞘に収めつつ、ランスに向かって放った。くるくると回りながら上手い具合にランスの所
「うぉっと!! こら! お前が働け! さては楽をするつもりだな!!」
「違うわ! さっきも見ただろう、俺はそれが無くても特に問題ない」
「あ、そうだった。でもなんで??」
「話は後、って言ってたしな。マリア、せめて足手まといにならない様にするぞ!」
「う、うん!」
マリアとミリは、攻撃を防ぐ事しかできない。だから、殆ど役に立てない状況なのだ。だからこそ、ダメージを負って足手まといになるわけにはいかないと考えていたのだ。
「くぅぅぅ、私の大切な幻獣さんを! もう、ごめんなさい言っても許してあげないんだから!!」
「何を言ってるんだミル! 悪い事をしてるのはお前のほうだろう! 謝るのは悪い事をしたほうだ。オレは、オレはお前に教えたはずだろう!」
「ぅ……」
ミルはミリの叫びに反応を示していた。
如何に指輪に操られているも同然の状態とは言え、唯一の家族から言葉、心の叫びなのだから。だが、それはほんの一瞬だけだった。
指輪の邪悪な力のせいで。
「もう! お姉ちゃんも皆もだいっきらいだ!!! 幻獣さん!! 総攻撃lry!!!」
ミルは、右手だけじゃなく左手も前に突き出すように翳し、交差させた両腕を一気に左右に振った。その瞬間、空間の裂け目は先ほどの倍以上に広がり、そこから無数の幻獣が再び生まれてきたのだ。
5体 8体 10体……12体!
更に数はどんどん増えていく。
「な、なんて数なの……!」
「だりゃああ!! 死ねーー!! くそ、多すぎるだろ!!!」
「ちぃ、ミル……!!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ