第2章 反逆の少女たち
第21話 四魔女の一角:ミル・ヨークス
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」
「ふふん! 私のつよさが反則って事!? ほら、みじゅくなんかじゃないじゃない!」
「指輪に頼った力だろう! そんなのはお前の強さなんかじゃない!!」
「ミリ!!」
ユーリがミリに襲い掛かる、幻獣の爪を剣で弾き返した。
「っ!! す、すまないね、ユーリ」
「今は乱戦だ。ミルを説得するのも大事だが、周りに目を配れよ。指輪の影響で」
ユーリはそう言うと、離れた位置にいる幻獣の方へと向かった。そして剣を再び鞘に素早く収める。
「ば、馬鹿野郎! 戦いで武器を仕舞うなんて!」
ミリは、ユーリに迫っている幻獣を見て、更に剣を仕舞ったユーリも見て慌てて剣を抜きながら駆け出したが。
「煉獄……」
ユーリの剣全体が異様な空気を纏っている事に気が付いている。
そして次の瞬間、幻獣の身体は真っ二つに切断され、煙の様に消え去っていった。
「なっ!! 幻獣さんがっ!?」
物理攻撃は全く効かないはずなのに、間違いなく一体倒された事に動揺を隠せないミル。
「そんな、私の幻獣さんを!! あなた、何をしたのよっ!」
「自分の業の種を明かすやつがいるか」
ユーリはそう突っぱねながらそう言っていた。
「ユーリ、一体何をしたんだ?」
「話は後だ。時間なら オレが 幾らでも稼いでやるから、その間にミルを助けてやれ」
「っ……ああ! すまない!」
ミリはユーリの言葉を聞いて、ミルに再び迫った。ユーリの剣は、再び幻獣に迫る。2体目をなぎ倒した所で、ミルの表情が更に強張っていった。
「まさか……、幻獣の剣を使ってるの! そんな分けない! 幻獣の剣はもうずっと昔、大昔から行方しれずになってるのに!!」
「……え?」
ユーリはその言葉を耳にした時、思わず声を上げてしまっていた。
今のは、バイロードから譲り受けた剣ではなく、リーザスで手に入れた妃円の剣だ。種明かしとするなら、物理攻撃が効かないのならと、スタイルを変えた一撃を放っただけなのだ。だが、もっと簡単に倒せる方法を、ミル本人から聞くことになるとは思ってもいなかったようだ。
「ああ、態々説明ありがとう。幻獣の剣と言うのはそう言う効力があるのか?」
ミルに向かってその幻獣の剣を見せるように掲げあげた。
ユーリはセカンド武器として、腰に挿していたのだ。
「がはは、さすがはオレ様の下僕! さぁさっさと片付けるのだ! オレ様はミルをお仕置きすーーる!!」
「そ、そんな! それは幻獣の剣!? なんで?それを持って……いや、なんで幻獣さんを倒せるの!」
ランスは、後は任せたと言わんばかりに、幻獣を無視してミルの方へと駆け出していった。それを見たミルはすかさず、代わりの幻獣を再び呼び出す。自分の周囲
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