第2章 反逆の少女たち
第20話 悪魔の悲鳴
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隣ではマリアが盛大にずっこけそうになり、ユーリがそれを支えた。
「ばかっ!! そんな事しか頭に無いの!!」
「こいつはそんな男だって、オレは思ったとおりだったがな」
「ま、ランスだしな。逆にこれ以外の願いを言ってたら、オレがこけてる」
「がははは! 悪魔とヤれる又とないチャンスだからな!」
悪魔の娘は、今だに戻ってきてない様子だが……、ランスが目をキラリと光らせた。
「どうしたのだ? まさかこの願いは駄目だとか言うつもりはないだろうな? どう考えても、お前に出来る範囲だろう?」
「………はい。す、好きになさって下さい。ただ、……そんな願いをする人間がいる事なんて今までに聞いた事も無かったので……」
「つまりは初めて、処女と言う事だな!がははは!悪魔娘の初めての相手がオレ様か! さっそくゴー!」
「ぅえ!! こ、ここでですか!? せめて、他の人を別の場所へ……」
ちらりとユーリやミリ、マリアの方を見る悪魔の娘。
……その目には哀愁が漂っており、どこか、助けを求めている様な感じがするが。ランスが許すはずもないだろう。
「ほ〜 なんだ? 悪魔のくせに恥かしいのか? 人間相手に? がははは、情けない悪魔がいたもんだな?」
「むかっ!! そんな事ありません!! さぁ、どこからでもきてください! 逃げも隠れも致しません!!」
そんな2人のやりとりを見てた3人。
「……何処か、可愛く見えてくるな? あの悪魔」
「まんまと挑発に乗っちゃって 男慣れしてる様子もないし、オレも可愛がってあげたいがね」
「……って、ミリ!!! 変なこと言わないでよ! 思い出しちゃうじゃない!!! ってか、そんなの言うくらいならとめなさいよ」
ある意味、臨戦態勢に入る悪魔に呆れるユーリとミリ。マリアは止めようといってるが、ランスが止まらないのは周知の事実だし、面倒だ。何より、彼女が望んでした契約なのだから 他人が口を挟める事でもない。
「では、行くぞーーーとーーーー!!!」
「こ、こーーーいっ……!! あ、あう、あぅぅぅ!!!」
ランスが飛び掛った時はまだ、強気だったが……、身体を押倒された辺りからは、もうすっかりその気配はなくなっていた。
「お、始まったな。あの様子じゃ、やっぱ慣れてないみたいだ。処女なら仕方ないか」
「ノーコメントだ。他人の行為を見て喜ぶ趣味もない」
「お? 自分なら良いのか?」
「………さぁ」
「何? 今の間は」
マリアとユーリは壁の方を向いてランスたちの行為を見ずにいて、見てるのはミリだけだ。だからマリアは自然とユーリと話すのが多くなる。
「オレも男だって事だ。……が、節操なしでもない」
「……それが、普通なのよね? そうよね? アイツが異常なだけよね
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