第2章 反逆の少女たち
第20話 悪魔の悲鳴
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りで手を振っていた。どうやら、真知子の言葉を聞いて、女の子をはべらかすユーリの姿を想像してしまったようだ。だから、その想像を打ち消すように……そうしていたのだ。
「逆ですよ逆」
「ふぇ?」
「女の子達が擦り寄っても……、躱されそうじゃない? 私達も含めて」
「あーんっ、それもやだぁ!!」
今日の情報屋はいつも以上に賑やかだった。今日子だけが、不幸を背負っているようだった。
〜カスタムの町 教会〜
ここは、カスタムの町の教会。
崇めているのは女神ALICE。つまりはAL教。だが、お分かりの通り。
「ぁん! あんっ!! いいわ、良いわよ! ダ・ゲイル!!」
「んだ。もっともっと突くべ! ロゼ様」
白昼堂々と、教会の中で淫行を行ってるシスターがここにいる……。彼女の名はロゼ・カド。AL教の鬼才と呼ばれるかもしれないシスターであり、今はただの淫乱シスター。
そして、その行為は合計で2時間以上にも及ぶ。
「ふぅ……今日もお疲れ。また明日。明日は晩にでも呼ぶからヨロシクね〜」
「わかりましただ」
ロゼがそう言うと、ダ・ゲイルは煙の様に姿を消していた。
軽く一服をしつつ、食い込んだ下着を元に戻しつつ、再びローブを羽織っていた。
「ふぅ……、それにしてもユーリがここにいるらしいのに、会えないのは何でかな? かな?」
ロゼはわざとらしく、祭られているALICE像を目の前にして拝んでいた。
「久しぶりに、色々と話したいんだけど……、あのコったら、絶対にあの時の事、トラウマに思ってるわよね?」
ロゼが言うあの時とは、嘗て、ユーリが言っていた『童貞ならぬ童顔卒業!』と言っていた時の事だ。
「ふふ、あの時は興奮したからなんだけどね〜。なんせ、エンロンのきったない顔面にドロ塗ってくれたし? いやぁ、あんなにスカッとした事は無いわね。まさにダ・ゲイル以上!」
ロゼはケラケラと笑っていた。そして、ユーリの素顔をその時に見て一杯誘ったのだ。
「う〜ん まだ経験まだだって、決め付けて筆下ろししてあげよーとか言ったのが不味かったのかな? 顔は悪くないんだよね。悪魔以外でそう思った人間は久しぶり。ま、ランスは別にしてもさ?」
ロゼはそう続ける。
どうやら、神に語りかけるように……話をしているようだが、何にも信仰心ない上に内容が酷すぎる。
「まだまだ、楽しめそうじゃない。アイツがいるだけで、色々と楽しめそうだから。ま、そこまで深く関わらず、離れすぎずって言うのが一番だね」
ロゼは教会の奥へと消えていった。いくら彼女でも、今後の未来を読む事は出来ない。今後の未来で、更に深く、深く彼らと共に関わっていくと
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