第2章 反逆の少女たち
第20話 悪魔の悲鳴
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してくれるよね〜♪ この手土産持って言ったら♪」
リアはずっと、ランスの事ばかりで、かなみ達の事は頭に入っていないようだった。マリスは再びリアの方を向いて笑顔になる。
「かなみ。妄想も結構ですが、リア様の護衛もよろしく頼みましたよ?」
「あぅぅ……/// も、もちろんです!」
「ふふ、最近の貴女は、凄く頑張ってるんですからね。頼りにしてます」
マリスはそう言っていた。
かなみは、あの事件以来 隠密の仕事の他、自身の能力向上に努め、自分を磨き上げてきているのだ。もう、戦闘力だけではリーザス副将クラスともなんら遜色が無いほどに。隠密をしつつ、それだけの力量をつけているのだから、本当に大したものなのだ。
「……ランス様もユーリ様も、我が国リーザスに根を下ろしていただけたら……どれだけ安泰でしょうか」
マリスはそうも思っていた。
今日も快晴。
リーザス組ご一行は、着々とカスタムの町へと近づいていっていた。
〜カスタムの町 情報屋〜
コンピュータを弾きつつ、様々な情報を集めては纏める作業を繰り返している真知子。この町にユーリが着てくれた事。それだけでも、何処か嬉しく仕事がどんどん捗っているのも判る。それに……。
「ふふ、良い虫の知らせって言うのかしらね」
茶柱が立っているお茶を見て微笑む真知子。
「これを気に、ユーリさんと更に近づけたら……なーんてね。でも、私は4,5番目でも良いけどね、……私も愛してくれるなら、ね」
とんでもない事を口走っている真知子さん。ユーリは、そんな事知る由も無い。以前彼に助けられた時、もう、心の奥まで、ずきゅん♪と来たようだ。
「わぁ、真知子さん! 私もだからねっ! ユーリさんと結ばれるのは!」
丁度その頃……、リーザスの情報屋である優希もここに来ていた。色々と共有する為に。そんな時に、真知子の話を聞いていたのだ。
「ふふ、皆仲良くしましょうよ?」
「うぅ……で、でも! みんな、みんな、ユーリさんの事そう言う目で見てないんじゃ?だって、どーがんどーがん言ってるのに」
「そこまで直接に言ってないでしょ? お顔と年齢が一致しない事に驚いている事は私もよくみていたけど。それに……」
真知子は、カードを数枚取り出す。占いの知識も持ち合わせている彼女だ。その手段は、カードを使った物。勿論、それは優希も知っていて、コンピュータを使っている今は、息を潜めていたが、妹の今日子共々、腕は確かで……。
「ユーリさんは、……というより、私達にとっての悪い結果ですね。女難の相が色濃く出てるみたいです。……想う人、現れるでしょう。それも複数一気に」
「わーーんっ!」
優希は、ぶんぶんと頭上あた
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