暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第2章 反逆の少女たち
第19話 マリアの受難
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はは、マリア! 話をちゃんと聞かないか。第4のワープ先と言っておるのだぞ?」
「うぅ……考えないようにしてたのにぃ……」
「ああ、ミルが何処にいるのかわかった以上、早くそこに行かないとな。教えてくれ」
「ああ、構わんよ。ええっと、ワープの解放は……、そうじゃった、確か、鏡の前でレズ行為じゃ」
「うきゃあああ!! 私は何も聞いてない!聞いてなーーい!!」

 ……流石にその解除条件は、マリアに同情せざるを得ないだろう。両手で両耳を塞いで発狂しているマリアを見てユーリは両手を合わせている。

「友を救う為だろう……。頑張れマリア。応援してる。南無南無……」
「応援しないで助けてよぉぉぉ!! って、ナムナムって、なによっ!」
「……そうしたいのは やまやま何だが、……オレは男だし」
「ふふふ、それはオレの出番でもあると言う事だな。頑張ろうぜ、マリア」
「なな、なんでミリがそんな張り切ってるの!?」
「そりゃ、オレは男も女もイけるクチだからな。……ふふ、可愛がってやるよ」
「ううっ!! そ、そんなぁぁぁ」

 まさかの事実を聞いてマリアは唖然としていた。
 ミリはカスタムの町の薬局を営んでおり、面識はあったんだけど……、そんな事までは知らなかったのだ。

「がはは! 町の為、そしてお前自身の友の為だ! 文字通り一肌脱げ! マリア! いやぁしかし いけ好かない条件だな。ぐふふ……」
「……なんで、わたしばっか」
「マリア、大丈夫だ。4回だったのが3回で済むかもしれないんだぞ? ラッキーじゃないか。そう考えたら」
「どこが!! 最後のがどぎついじゃないですかぁぁ!!」
「む? となれば3つ目のワープも気になるな。おい ミイラ男、3つ目のワープとやらの条件はなんなのだ?」
「ふ〜む、それはのぉ……そうじゃ、鏡の前でオナニーじゃ」

 指をぴん!と立てながらそう言うミイラ男。その答えを聞いてランスはじゅるりと、よだれを垂らしていた。どっちに転んでも、自分にとっては良い思いが出来るのだから。

「ぅぅ……、と、ところでオナニーって何?」

 マリアはひょっとしたら、そっちの方がマシなのじゃないか?と思って聞いたようだ。

 ……だが、知らないとは、とても初心(ウブ)な少女である。レズ行為の意味は知っているのに。
 ミリは、そんな マリアの肩を叩いた。

「ふふ、オナニーって言うのは、自分で自分の身体を慰める事さ、自分で胸やあそこを触ってだな。気分を盛り上げて快感を得る。つまりはひとりHだ」
「うわぁぁぁぁん!!」

 マリアの魂の慟哭が部屋中に響き渡っていた……。
 勿論、ランスの表情はまたまた、だらしなくなり、ミリの表情は妖艶なものになっていた。それは以前のリア王女を彷彿させる表情だった。


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