第2章 反逆の少女たち
第18話 鏡の御指示
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でも必ず助けると、ユーリは剣に込める力を挙げた。この程度の相手に使わなくても良いのだが。
「煉獄……!!」
殺気を漲らせ、彼女達の命を奪ったモンスター達に向き直る。まだ……複数いるようだ。
「お前らは、運があったようだな。……一瞬で息の根を止めてやろう」
「ッ……」
ユーリの傍に比較的傍にいたマリアはその殺気を当てられて、思わず萎縮してしまいそうになってしまっていた。遠距離からの攻撃の為距離は多少、離れているのにだ。あの容姿からは、考えられない!と思ってしまった。
「(これは…、からかってたの、危なかったかも……)」
マリアはそう思わずにはいられない様子だった。だが、きっとそれは間違いである。
そして、モンスターも全て撃退したあと。
「大丈夫か? お嬢さん」
「ああ、大丈夫、だ。……だが、他の仲間は死んでしまったようだ……」
ランスが前言通り、格好良く?傷だらけの女戦士を抱えがげる。
「君の名前は?」
「ミリ、ミリ・ヨークスって言うんだ。助けてくれてありがとう。宜しくな」
ランスは、美人の顔から、乱暴な言葉使いをする彼女を見て、紳士仮面を即座に投げ捨てる。もう、本当に死にそうな感じだったから、下手にいい子ぶっている暇はない、と考えていた様だ。
「おい 死ぬなよ! これだけの美女でありながら、オレ様とヤル前に死ぬなんぞ、許さんぞ! 死んだら死体に悪戯するからな」
「はは、突然変ったな……アンタ。大丈夫だ、死にゃしない。……ちょっとばかし、疲れただけだ。瞼が……重いだけだ」
「寝るな! 寝たら死ぬぞ?? って、思い切り死ぬ直前の奴が言うセリフでは無いか!」
ランスが珍しく、慌てながらそう言っていた。流石のランスも死体をどうこうする趣味は無い様だ。
「世色癌と血止め、元気の薬だ。見た所、確かに重症だが大丈夫そうだな。自分で出来るか?」
「ああ……、それくらいはな。悪いね……」
ランスはぎゃあぎゃあ騒いでいるが、アイテムを持っていないため、アレ以上は出来ない。だから、ユーリは渡した複数の回復アイテムを渡した。それを受け取ると、即座にミリは使う。元気の薬で、喉の渇きと体力を戻し、更に世色癌で更に上乗せをする。その後、血止めを最も傷の深い腰に当てた。
「まって、ミリって……、ミリ・ヨークス!? ミリじゃない!!」
名前を呟きながら、顔を確認したマリアは、驚きの声を上げながら腰を落とし顔を近づけた。ミリもその姿を確認した瞬間。表情を引き攣らせた。目の前の女こそが、自身の敵として、乗り込んだのだから。
「お、お前はマリア・カスケード!! お前、オレの妹を何処にやりやがった!! ミルを返せ!!」
極限の状態だったから上、流れ
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