第2章 反逆の少女たち
第18話 鏡の御指示
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ただろ? それに、宝石も4つある。……後は、言わなくてもわかるよな?」
「やーーめーーてーー!!」
「がはは! 要求は後3回あるようだな! 良かったではないか、マリア3変化と言った所ではないか! そして、初めて役に立ったぞ!」
「ぜんぜん うれしくなぁぁい!!」
マリアは、頭を振りつつ狂乱してしまった。それほど、嫌なのだろう。普通はそう思うが、そもそもこんな迷宮でそんな要求をする鏡と言うのも珍しいと言う物だ。だが、そんな時。
「……おい。聞こえたか?」
「うむ。この奥で誰かが戦っているな。ミルかも知れんぞ!」
「あ、ちょっと……! あれ? あれは……」
駆け出した2人の後を追うようにマリアも駆け出そうとするが、そちらとは別の部屋を見た。どうやらそこは発掘場のようだ。と言う事は……。
「発掘場!? そうよ!ここなら、きっとヒララ鉱石があるわ!」
マリアはしめた! とそこへと急いで入っていった。
〜迷宮≪地獄の口≫ピラミッド迷宮深部 小部屋〜
ピラミッド迷宮にある小部屋。
そこには薄紫の髪に、軽装の鎧を身に纏った1人の女戦士がいた
「くそ……!! オレはミルのとこに行くんだ……! こんな所でぇぇっ!!!」
吼えつつ、剣を振り上げ接近してきたグリーンハニーに一撃を入れる。パリンッ!と、音を立てて崩れ落ちるハニー。だが、敵は複数だ。次々と接近してくるラーカイムの群。構図は多勢に無勢だろう。
否、彼女には仲間がいたのだが……、今の戦闘で失ってしまったのだ。
「きっしゃあああ!!」
「ぐあっ!」
鋭利なラーカイムの鋏が彼女の脇腹に突き刺さり、血が噴出してくる。血の色は赤と言うより黒い。……決して浅くは無い傷だが。
「こ、このぉおぉ!!」
それは、精神力だった。
もう既に満身創痍の彼女を支えていたのは、強靭な精神力。自分にはしなければならない事があると言う意識1つが、彼女を奮い立たせていたのだ。激痛の走る身体だが、咆哮と共に剣を振り下ろし、頭頂部の岩ごと、ラーカイムを粉砕した。
「はぁ……、くっ……」
女戦士は、荒い息を吐きながら周囲を視渡した。
まだ、モンスターは大量に部屋におり、もう四方八方取り囲んでいる為逃げ出すことも出来ない。そして、刺された脇腹の傷を空いた方の手で抑え……出血を止めようとするが、止まらず流れ出てしまう。
血圧が下がり、意識が朦朧としてくるのだ。そして、彼女の傍では仲間だった女戦士たちの亡骸が横たわっていた。
「すまない……、オレの我が侭に付き合ったばっかりに……」
3人の女戦士。血だまりの中に倒れ伏している亡骸。
自分が巻き込んでしまったのだと、後悔に打ちひしがれているが、自分
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