第2章 反逆の少女たち
第18話 鏡の御指示
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くのアイテムを使ったのが功を成した様だ。
ミルの状況を知った事が精神的にも大きく働いたようなのだ。だが、そういった事では無いんだ。
確かに全く無いか?といえば、首を振るが……今は。
「……彼女達を このままにして先に行く訳にもいかない、だろう? ……手厚く葬ってやらないとな。冒険の過程で命を落とす。それは定めとは言え、大事な仲間なんだろう?」
「ッ……」
ミルは、思わず言葉を失ってしまっていた。
今、倒れ伏している彼女達がいたからこそ、ここまで来れたんだ。なのに、その彼女達をこのまま放置して行こうとした事を、恥じていた。
「……すまない。ああ、大切な、大切な仲間だったよ。弔いは……必ず」
ミリは首を縦にし、彼女たちを手厚く抱え上げ、帰り木で外へと脱出した。その後、町で町長に事情を説明した後、3人の亡骸を丁重に埋葬したのだった。
〜迷宮≪地獄の口≫ 鏡の間〜
ミリを含めた一行はワープ装置がある鏡の間へと戻ってきていた。
第二の封印を解く為には……。
「あー……、言っていいか?」
「い・や!」
「馬鹿言うな。先に進めんではないか!」
「オレも早く妹を助けたいからな。早めに頼むぜ」
とりあえず、多数決の結果。マリアの案は却下される。
「おほん。……本当に作った奴はアレだな。……今度は『鏡の前で少女が胸を見せる』だと」
「いーーーーーやーーーーー!!」
鏡の間どころじゃない。まるで迷宮の全てにマリアの絶叫が響き渡っているかのようだ。
実を言えば、先ほどワープした先は行き止まりと言う事をミリに聞いていた為、第二のワープ装置を起動させたのだ。
……その結果、マリアに不幸が訪れようとしているのだった。だからこその大絶叫なのだ。モンスターに襲われるよりも性質が悪い出来事のようである。
「いったいなんなのよ! この装置! ここ、作った人って馬鹿何じゃないの! アレどころじゃない!! ……っと、そうだ! 一つ目は私だったんだから、次はミリが!」
「あー辞退するぜ。ばかばかしいし、それに一つ目はオレ達もしっかり起動させたんだぜ? だからこし、あの場所にいたんだしな」
「ぅぅ……そう言われてみればそうだけど……」
マリアの提案を一蹴するミリ。
実の所、胸を見せるくらい何でもないと思っているミリだったが、マリアの事を見てみたら苛めてみたい……という衝動に駆られてしまった為、あえてそう言っていたのだ。
「がはは! 全くをもって良い鏡……っと、けしからん鏡だな? だが、これも3人を救う為なのだ。頑張れ、マリア!カスタムの平和は、お前のおっぱいにかかっているのだぞ!!」
「ぜぇぇぇったいに、い・や!! なんで私ばっかり!!」
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