第2章 反逆の少女たち
第18話 鏡の御指示
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にな。ふふ、後者の方が、力が入るってもんだよ」
何処か嬉しそうな表情のミリがそこにはいたのだ。
「がはは。オレ様たちが、さくっと連れ戻して着てやるから安心しろ!で、ミル・ヨークスの居場所はわかったのか?」
ランスはそうミリに聞いていた。自分達よりも遥かに長くこの迷宮に潜っていた彼女だ。だから、有益な情報があると思ったようだ。
「………1つだけ、手がかりがある。教えてやっても良いが、条件があるんだ」
「条件?」
「教えるかわりに、オレも仲間に加えてくれ、オレのパーティはこの通り、全滅なんだ。死んでいったあいつらの為にも、今回の件オレの手で……」
「その怪我で……? 無理をするな。幾ら回復アイテムを使ったとはいえ、そんな簡単な怪我じゃないんだぞ?」
「いや……それだけは、聞けない。ミルはオレのたった一人の家族なんだ。大切な、な。……たとえ連れて行ってくれなくても、俺は1人ででも行く。絶対に!」
ミリの瞳は真っ直ぐだった。だが、ユーリも……共感できる。家族を救う為に。妹の為に。……家族を救えるのなら……。
「オレでも、同じ……だな。……ランスはどうだ」
「オレ様は構わないぞ。マリアと言うお荷物を背負った状態でも楽勝だったのだ。ミリであれば大丈夫だろう」
「ちょっと! 私にはこのチューリップがあるじゃない!」
「……まあ、手に入れたのは結構最近だろ」
「ぶーー!!」
マリアはヒララ鉱石を入手する前は、戦闘が来れば、後ろで応援をする!だけだった……。敵も、前からばかりとは限らないから、結構危ない所もあったが、ユーリとランスで難なくフォローする事は出来たのだ。だが、やっぱりマリアは納得がいかないようだったが、ユーリの言葉に一蹴されてしまいぶー垂れてしまっていた。
「……ありがとう。ユーリ、ランス、話の判る奴は好きだぜ!」
「がはは! そのままオレ様に惚れてしまっても良いぞ? いつでもオールOKだ!」
「……でも、ミリ。無茶だけはしないでよ?」
マリア自身は複雑だった。
彼女はまだ怪我をしているし、この先に何が待っているのかもまだわからない状況だ。これ以上……誰も傷ついて欲しくないと思っているんだ。あの3人の亡骸を見て……更に強く思ったのだ。
でも、それ以上に彼女の強い想いを聞いてしまったから。無下にする訳にもいかないだろう。
「さぁ、探索をするよ」
「……待て。一先ず町へ戻ろう。あのワープ装置を動かせるようにした今なら、ものの数分でここまで戻ってこられるんだから」
「なんだよ、ユーリ!? ……オレの怪我に気を使ってるのなら、そんなのはいらないよ! もうすっかり大丈夫だからね!」
確かにミリは先刻よりは顔色も良く、喋りも問題ない。重傷者なのは間違いなかったが 多
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